「芳香剤」「消臭剤」「脱臭剤」の違いは以下の通りです。
- 【芳香剤】良い香りを出す薬剤
- 【消臭剤】悪臭を分解・中和して消す薬剤
- 【脱臭剤】悪臭を吸着して除去する薬剤
このページでは「芳香剤」「消臭剤」「脱臭剤」の違いと、それぞれの機能、そして効果的な置き場所と使い方について解説しています。
「芳香剤,消臭剤,脱臭剤」の効果的な置き場所と使い方を解説
【芳香剤】の効果的な置き場所と使い方
「芳香剤」とは、文字通り「芳しい香りを出す薬剤」です。アロマと混同されることがありますが、アロマは自然の植物や果実が持つ香りの芳香成分を意味しますのでアロマと「芳香剤」は異なるものです。
「芳香剤」にせよアロマにせよ、香りを出す成分は空気よりも重たい場合がほとんです。よって香りを出す成分は上から下に向かって広がるので、高い位置に置くと芳香が部屋中にまんべんなく広がります。
ところでワンちゃんやネコちゃんを室内で飼っているご家庭などで、ペット臭を消すために「芳香剤」を使っている場合がありますが、ペットのいる環境での「芳香剤」の使用は避けるべきです。
何故なら、ワンちゃんやネコちゃんは人間と比較できないほどの鋭敏な嗅覚を持っているため、人間にとっては芳香でもワンちゃんやネコちゃんにとってはストレスになりかねないからです。
ワンちゃんやネコちゃんがいるご家庭では「脱臭剤」の使用がおすすめです。
【消臭剤】の効果的な置き場所と使い方
「消臭剤」は悪臭のもとになる成分を化学的に分解したり中和したりして、悪臭を消してくれる薬剤です。
悪臭のもとになる成分の多くは空気よりも重いため、下の方にたまる性質があります。よって「消臭剤」はできるだけ低い位置に置くことで、室内の下の方にたまっている悪臭のもとになる成分を消し去ってくれます。
なお「消臭剤」は、すべての悪臭を消し去るわけでなはなく、部屋用の「消臭剤」は部屋特有の悪臭のもとになる成分だけを、トイレ用の「消臭剤」ならばトイレ特有の悪臭のもとになる成分だけを、分解・中和します。
よって、部屋用の「消臭剤」をトイレに、あるいはトイレ用の「消臭剤」を部屋に使用しても消臭効果を得ることはできません。
また「消臭剤」は特定の匂いの成分だけを消すため、「芳香剤」と併用しても良い香りが消されてしまうことはありません。
【脱臭剤】の効果的な置き場所と使い方
「脱臭剤」は、活性炭などが持っている微細な物質を吸着してしまう性質を利用して、悪臭のもとになる成分を吸収して消してしまう働きを持っています。
「消臭剤」が特定の悪臭のもとになる成分だけを消すのに対して、「脱臭剤」は種類を選ばず悪臭のもとになる成分を消すため、様々な悪臭のもとになる成分が発生しやすい冷蔵庫や下駄箱などに置くことで悪臭を消し去る効果を得ることができます。
ただし種類を選ばず匂いのもとになる成分を消してしまうため、「芳香剤」の良い香りも消してしまいかねません。「芳香剤」との併用は向かないのでご注意ください。
「芳香剤,消臭剤,脱臭剤」の違い、まとめ
「芳香剤」「消臭剤」「脱臭剤」の違い、おわかりいただけましたでしょうか。最後にもう一度、このページで述べたことをおまとめいたします。
- 【芳香剤】良い香りを出す薬剤(高い位置に置く)
- 【消臭剤】悪臭を分解・中和して消す薬剤(低い位置に置く)
- 【脱臭剤】悪臭を吸着して除去する薬剤(冷蔵庫や下駄箱)