多くの人が指摘する「アナウンサー」と「キャスター」の違いは次の通りです。
- 【アナウンサー】原稿の通りに正確に情報を伝える人
- 【キャスター】原稿に独自の洞察を加え情報をわかりやすく伝える人
上の違いは少なくない数の人が知っている違いですが、もう一つ下記のような決定的な違いがあることをご存知でしたか?
- 【アナウンサー】職業の名称
- 【キャスター】役割の名称
このページでは「アナウンサー」と「キャスター」の違いについて解説しています。
「アナウンサー」と「キャスター」の違いを解説
【アナウンサー】(職業名)原稿の通りに正確に情報を伝える人
「アナウンサー」のもともとの言葉である「アナウンス」とは、ニュースや案内などの情報を伝えること。公式に発表すること、などの意味があります。
「アナウンス」に求められるのは客観情報を正確に伝えること。
よって「アナウンサー」に求められるのも正確さ。与えられた原稿を正確に、かつ聞き間違いのないように明瞭に伝えるのが「アナウンサー」の仕事です。
正確な情報の告知・伝達をミッションとする「アナウンサー」という職業が活躍する場面は様々です。
誰もがよく知るニュース番組にはじまり、テレビ・ラジオ番組の司会、ドラマやドキュメンタリーのナレーション、スポーツの実況など広範囲に及んでいるのが特徴です。
また「アナウンサー」と「キャスター」の違いを際立たせている点のひとつが、「アナウンサー」は職業名であるということです。
なお、職業としての「アナウンサー」にはテレビ・ラジオ曲に雇用されているサラリーマンアナウンサーと、組織からは独立して活動するフリーアナウンサーがいます。
【キャスター】(役割名)原稿に独自の洞察を加え情報をわかりやすく伝える人
「アナウンサー」が主にニュース原稿を正確に読み上げるだけなのに対して、「キャスター」はそのニュースを独自の視点から洞察・分析し、視聴者にわかりやすく伝える役割を持っています。
そのため、ニュースキャスターとしてジャーナリスト出身者などが起用される場合が少なくないですが、「アナウンサー」のように正確性は求められないので芸能人・著名人などを起用しニュースをバラエティ番組化することもあります。
また「アナウンサー」は専門職のため、トレーニングされた技術を持った人だけが「アナウンサー」の仕事に従事しますが、「キャスター」は単なる役割のためジャーナリストや芸能人など「キャスター」を担当する人の職業の種類は様々です。
「キャスター」という役割を、職業が「アナウンサー」の人が担当する場合もあります。
「キャスター」は和製英語だということをご存知ですか?日本の「キャスター」に最も近い役割は、アメリカでは「アンカーパーソン」、イギリスでは「プレゼンター」と呼ばれています。
【米:アンカーパーソン】(anchorperson)船の錨のごとく、ニュースを深く掘り下げる人
【英:プレゼンター】(presenter)披露する人
「アナウンサー」と「キャスター」の違い、まとめ
「アナウンサー」と「キャスター」の違い、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。このページで述べたことを最後にもう一度、おまとめいたします。
- 【アナウンサー】原稿の通りに正確に情報を伝える職業
- 【キャスター】原稿に独自の洞察を加え情報をわかりやすく伝える役割
- 【アナウンサー】を職業とする人が【キャスター】の役割を担当する場合もある