「標題」「表題」「掲題」の違いと使い分け方を理解する3つのポイント

業務上のメール本文の書き出しで使われることが多い「ヒョウダイの件」という言い回し。
「ヒョウダイ」という言葉は「標題」と「表題」のどちらが正しいのか。それとも「掲題」を使うべきなのか迷っている人は少なくありません。

このページでは「標題」「表題」「掲題」の違いをシンプルに理解するためのポイントを示しつつ、実践面ですぐに活用できる使い分けの考え方をお伝えしています。

「標題」「表題」「掲題」違いと使い分け方を理解する3つのポイント

  1. 重要度の低いメールなら「標題」「表題」「掲題」のどれでも問題はない
  2. 公用文や正式なビジネス文書では「標題」と「表題」を使い分ける
  3. 公用文や正式なビジネス文書では「掲題」は使わない



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「標題」「表題」「掲題」違いと使い分け方を解説

多くの国語辞典では「標題」と「表題」を演劇や文学の作品タイトル定義しています。だから、メールに「標題」や「表題」を用いるのは誤りだとする説もあります。

しかし国語辞典の解釈は絶対ではありません。すべてに適用される性質のものではありません。事実、言葉の選び方と使い方に厳密なルールを果たしている公用文には「標題」や「表題」が繰り返し用いられています

また「掲題」は『広辞苑』に載っていないから誤った言葉だという説もありますが、そもそもこの説が誤りです。国語辞典の解釈が絶対ではないのと同様、『広辞苑』も絶対ではありません。絶対ではないどころか、誤りや問題のある記述が度々指摘されているほどです。

以上、インターネット上に拡散している誤解の数々を頭に入れて、以下に述べる「標題」「表題」「掲題」それぞれの違いと使い分け方の解説をご笑覧ください。

重要度の低いメールなら「標題」「表題」「掲題」のどれでも問題はない

上にも述べた通り「標題」「表題」は同じ意味を持つ言葉です。また「掲題」は、電子メールという連絡媒体の普及にともない使われることが多くなった言葉です。

「標題」「表題」「掲題」のいずれを使っても、それが重要度の低いメールであるかぎり、特段の問題はありません。

しかし、言葉の選び方・使い方に厳密な環境では、正しい使い分けを求めらることがあるかも知れません。

そのような場合は、以下に述べる使い分け方を参考にしてください。

公用文や正式なビジネス文書では「標題」と「表題」を使い分ける

重要度の低いメールについては「標題」「表題」「掲題」のいずれを使っても特段の問題はないと上に述べましたが、公用文や正式なビジネス文書では正しい使い分けが必要です。

そして、正しい使い分けを行うには信頼に足る基準が必要です。では、使い分けを判断するに当たって何を基準としたら良いでしょうか。

筆者はいつも、言葉の選び方・使い方が日本で最も厳密な部類に入る法令文を言葉の使い分け方の基準にしています。

ちなみに、同じ意味を持つ「標題」と「表題」という言葉ですが、法令文の中では以下のように明確に使い分けられています。

  • 【表題】ひとつの文書全体につけられるタイトル
  • 【標題】文書を構成する各章ごとのタイトル

公用文や正式なビジネス文書では「掲題」は使わない

一部の国語辞典ではすでに掲載している「掲題」という言葉ですが、法令文の中ではまったく使われていません。「掲題」の使用回数はゼロです。

よって、公用文や正式なビジネス文書では「掲題」は使わない方が無難です。

ただし、各種財団法人や学校法人の公式文書などでは、すでに「掲題」が用いられていますので「掲題」を使うことは誤用というわけではありません。

「標題」「表題」「掲題」違いと使い分け方、まとめ

「標題」「表題」「掲題」違いと使い分け方、判断に迷わぬよう改めてその要点を以下にまとめさせていただきます。お役に立てていただければ幸いです。

  1. 重要度の低いメールなら「標題」「表題」「掲題」のどれでも問題はない
  2. 公用文や正式なビジネス文書では「標題」と「表題」を使い分ける
  3. 公用文や正式なビジネス文書では「掲題」は使わない
  • 【表題】ひとつの文書全体につけられるタイトル
  • 【標題】文書を構成する各章ごとのタイトル
  • 【掲題】法令文中には全く使われていない



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