【近視、近眼、近目】の違い・使い分け方と「近視の定義」

「近視」「近眼」「近目」は同じ意味の言葉として考えられがちですが、実は次のような違いがあります。

  • 【近視】遠くの物がはっきり見えない状態(屈折異常が原因)
  • 【近眼】遠くの物がはっきり見えない眼球(近視になった眼球)
  • 【近目】近視、近眼の話し言葉。近視の人を指す場合もある

このページでは、「近視」「近眼」「近目」という言葉の違いと使い分け方についてさらに詳しく解説しています。



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「近視」「近眼」「近目」の違いと使い分け方

「近視の定義」

日常会話の中では「近視」とは遠くの物がはっきり見えない状態と考えられていますが、「近視」とは次のように定義づけられています。

視力に問題のない状態の「正視」とともに日本近視学会の定義を以下に引用します。

【正視】無調節時に無限遠からくる平行光線が網膜面に結像する眼である
【近視】眼球の形が前後方向に長くなって、目の中に入った光線がピントが合う位置が網膜より前になっている状態
出典:日本近視学会ホームページ」より引用

「近視」と「正視」それぞれの定義を単純化したイメージにすると次のようになります。

【正視】目の中に入った景色のピントの合う位置が網膜(眼球の一番奥)の位置

【近視】目の中に入った景色のピントの合う位置が網膜(眼球の一番奥)より手前

「近視」「近眼」「近目」の違いと使い分け方

「近視」「近眼」「近目」の違いは次の通りです。

  • 「近視の定義」に当てはまる状態を「近視」
  • 「近視」の状態になっている眼球のことを「近眼」
  • 「近眼」を話し言葉で「近目」

ただし、「近視の定義」に当てはまる状態を「近視」ではなく「近眼」や「近目」と言い表しても決して間違いではありません。

しかし「近視の定義」に当てはまる状態の正式名称は「近視」です。

なお、言葉の選定に厳密な文書を作成するときなど、近視になった眼球を近視の状態と明確に区別したい場合には「近視眼」という言葉を使うことができます。

コラム:比喩表現の中で使われる「近視」「近眼」「近目」
「近視」「近眼」「近目」が遠くがよく見えない状態であることから転じて生まれた、目先のことばかりにとらわれる性格を表す言葉をご紹介します。
【近視眼的】対局の見通しがないさま
【近目】目先のことにとらわれる考えが浅はかな人

「近視」「近眼」「近目」の違い、まとめ

「近視」「近眼」「近目」の違い、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。

最近では、どの言葉も区別なく使われるケースが増えていますが、言葉の正当性を求められる文書などでは、以下のように正しく使い分けるようにしたいものです。

  • 【近視】遠くの物がはっきり見えない状態(屈折異常が原因)
  • 【近眼】遠くの物がはっきり見えない眼球(近視になった眼球)
  • 【近目】近視、近眼の話し言葉。近視の人を指す場合もある



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