間違いに注意!【大いに】と【多いに】正しいのはどちら?

パソコンで「おおいに」と書こうとしたら、漢字変換ソフトに「大いに」と「多いに」が出て来た!どっちを選んだらいいの?って迷ってますか?

結論から言います。迷わず「大いに」を選んでください。

【大いに】と【多いに】正しいのはこれだ!

【大いに】OK:正解
【多いに】NG:不正解

【大いに】と【多いに】正しいのはどちら?

正しいのは【大いに】

おおいに笑う
おおいに感動する
おおいに役立てる
おおいに期待できる
おおいに盛り上がる
・可能性はおおいにある
おおいに将来性がある

物事の程度がはなはだしい状態を表す「おおいに」という言葉。パソコンでこの言葉を書こうとすると、漢字変換ソフトで「大いに」と「多いに」の二つが出て来ます。

そのため「大いに」と「多いに」の使い分けに迷う方も少なくありません。

でも今日からは迷う必要はありませんよ。上に挙げた用例のように、程度がはなはだしい状態を表したいとき、正しい選択はいつも「大いに」です。「多いに」は誤りです。

そもそもどの国語辞典にも「大いに」はあっても「多いに」は載っていません。

では、漢字変換候補の中にどうして間違いである「多いに」が含まれているのでしょうか。

残念ながら筆者にもわかりません。

しかし「お金は多いに越したことはない」などと書くケースのように「多い」の後ろに偶然「に」がくっついた場合に備えて、候補に上がっているのかなと推測しています。

コラム:「大いに」の正しいフリガナは?
「多いに」は間違い。「大いに」は正しいとは上に述べた通りです。では同じく漢字変換ソフトに出てくる「大に」というフリガナ表記は正誤どちらなのでしょうか。一般的には「大いに」が正解。「大に」は昔の表記です。ちなみに夏目漱石の名作『吾輩は猫である』の中に「大に」を確認することができます。 

下女は大に感動して居る
引用:夏目漱石『吾輩は猫である』

【大いに】の正しさを裏付けるデータ

念のために「大いに」だけが正しく「多いに」は間違いであることを、漢字の選定に極めて厳しい基準を持つ法令文で確認したところ、「大いに」が使われている法令文は2件。それに対して「多いに」が使われている法令文は皆無でした。

参考:電子政府の総合窓口「e-Gov」法令データ提供システム

コラム:ニュースサイトでも少なくない「多いに」という誤用
ニュースサイトでも「多いに」が使われているケースが少なくありません。誤用というよりも誤変換が原因かと思われますが、ニュースサイトで「多いに」を使っているから「多いに」は正しいと判断しないようにしたいものです。

引用:http://ascii.jp/elem/000/001/546/1546648/(2017/09/18現在)

間違いに注意!【大いに】と【多いに】正しいのはどちら?、まとめ

最後にもう一度。正しいのは「大いに」です。「多いに」は間違いです。くれぐれもご注意ください。

【大いに】OK:正解
【多いに】NG:不正解
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