【言い換え】「すごい」はビジネスで使用できる?言い換え・使い方・例文・類語を解説!

「すごい」という言葉は、日常会話でも頻繁に使われる便利な表現です。しかし、職場で「すごい」を使っても良いのかと悩む方もいるかもしれません。

本記事ではビジネスシーンでの「すごい」の使い方や言い換えについて解説します。

「すごい」のビジネスでの使い方や例文を紹介

「すごい」の意味は?

まず、「すごい」という言葉の意味を確認してみましょう。

すご・い【▽凄い】

1 ぞっとするほど恐ろしい。非常に気味が悪い。

2 びっくりするほど程度がはなはだしい。並外れている。大層な。

出典:goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/word/凄い/

現在では「すごい」というと「素晴らしい」のようなポジティブな意味で使われることが多いです。しかし元々は「恐ろしい」のようにネガティブな意味合いで用いられる言葉だったようです。また、「すごい」は程度の大きさを強調する言葉として使われます。

「すごい」の使い方

「すごい」という言葉には色んな使い方があります。

ここでは大きく2種類の使い方に分類します。

◾️形容詞として「すごい」を使う場合

「すごい」を単独で使うと、驚きや感動をそのままシンプルに伝えることができます。

【例文】

  1. 「このデザイン、すごいですね!」
  2. 「今回の売り上げ、すごい伸びですね。」

◾️副詞的に「すごい(すごく)」を使う場合

「すごい」を副詞のように使う場合、他の形容詞や動詞を強調します。そのため意見や感想をより印象的に表現できます。

【例文】

  1. 「この提案、すごい参考になります。」
  2. 「彼のプレゼンはすごい分かりやすいですね。」

本来「すごい」は形容詞のため、副詞としては「すごく」を使います。

話し言葉では『すごい』を副詞的に使用することもありますが、フォーマルな場面では避けるべき表現でしょう。

ビジネスの場でも、同僚や気心知れた上司と話していると「すごい」を使う場面はありますよね。その場の状況次第では、「すごいですね」と率直な感想を話す分には問題ないでしょう。

しかし、メールなどの文章で「すごいですね」と書くのは稚拙な印象を与えてしまいます。書き言葉やフォーマルな場での話し言葉では「すごい」の使用は控えた方が良いでしょう。

「すごい」の類語との違いを解説

「すごい」は色々な意味を包括する言葉です。

ここでは「すごい」の意味を分解して、それぞれの類語との意味の違いを確認しましょう。

◾️称賛・敬意を表す類語との違い

素晴らしい / 素敵な / 見事な / さすが / 感銘を受ける / 感動的な

最もよく使われる「すごい」の類語が称賛を表す言葉です。すごいより心に響いた感覚や良いと思った感想がしっかりと伝わる表現です。

敬服する / 恐れ入る / 脱帽する

これらの表現は「すごい」よりも丁寧で敬意や謙遜の意を含みます。目上の人に使う際にふさわしいでしょう。

◾️優秀さを表す類語との違い

秀逸 / 優れた / 卓越した / 抜群 / 傑出 / 驚異的

これらの表現は特に能力の高さに特化した「すごい」の言い換えです。ビジネスシーンでも使いやすい表現でしょう。

◾️ひどさを表す類語との違い

猛烈な / 深刻な / 酷い / 甚大な / 異常な

悪い状況を表す「すごい」の言い換えに用いられる表現です。被害の大きさや問題の大きさを表す際に用いられることが多いですね。

◾️程度や量の大きさを強調する類語との違い

非常に / とても / 激しい

あらゆる物事を強調できる「すごい」の言い換え表現です。

巨大な / 膨大な / 莫大な / 途方もない

大きさに特化した強調表現です。非常に大きいさまを表す「すごい」の言い換えに適切ですね。

桁違いの / 並外れた / 突出した / 著しい / 顕著な

これらの表現は、他と比較して特に突き抜けていることを表します。ビジネス文書やフォーマルな場での話し言葉として有用です。

《コラム》 「すごい」と「凄い」の違い

「凄い(すごい)」はひらがなで表記されることが一般的ですが、漢字でも表記します。あえて漢字で表記する場合には、怖さを連想させる「すごい」を表すことがあります。

  1. 凄む:人をおどすような言葉や態度をとる。
  2. 凄みを利かせる:すごみのある態度や言葉で脅迫する。

出典:goo辞典(https://dictionary.goo.ne.jp/word/凄む/)(https://dictionary.goo.ne.jp/word/凄みを利かせる/

「凄み(すごみ)」にはぞっとするような迫力という意味があり、強い態度を表している様子が浮かびます。「凄い」を使う場合は、「すごい」より迫力がある感じが伝わるかもしれません。

「すごい」の言い換え時の例文とニュアンスについて

ビジネスシーンで「すごい」を別の表現に言い換えた時の例文とその表現のニュアンスについて見ていきましょう。

◾️称賛・敬意を表す「すごい」の言い換え

「先輩の提案はすごかったです」→「先輩の提案は素晴らしかったです」

「素晴らしい」は誉め言葉として「すごい」よりも丁寧な印象になります。「お見事です」などの言葉を用いることも良いでしょう。ビジネスシーンで良いなと思った感想を伝える時にちょうど良い表現ですね。

「御社の企業活動はすごいと思いました」→「御社の企業活動に感銘を受けました」

「感銘を受ける」は「すごい」と比べて心を揺さぶられたという印象を強める表現です。面接などで使われることも多い表現ですね。ビジネスシーンでも「感銘を受ける」は特に感動した時に使うことをおすすめします。

◾️優秀さを表す「すごい」の言い換え

「彼のITスキルはすごいです」→「彼のITスキルは傑出しています」

「傑出している」や「卓越している」は「すごい」よりずば抜けて秀でている様子が伝わります。優秀さを強調したい場合はこれらの表現を用いると良いでしょう。

◾️ひどさを表す「すごい」の言い換え

「今回の台風はすごい被害を出しました」→「今回の台風は深刻な被害を出しました」

被害の大きさを物語る際には、「すごい」より「深刻な」や「甚大な」などの表現を用いた方が状況を伝えやすいでしょう。

「今年はすごい額の赤字を計上した」→「今年は恐ろしい額の赤字を計上した」

「恐ろしい」は「すごい」を用いる場合よりも、言葉に不安や恐怖感を乗せることができます。

◾️程度や量の大きさを強調する「すごい」の言い換え

「彼女の説明はすごい上手でした」→「彼女の説明はとても上手でした」

副詞的な使われ方の「すごい」を丁寧に表現する際は「とても」や「非常に」がよく使われます。ビジネスシーンで、程度や量の大きさを強調する場合には使いやすい表現ですね。

「倉庫の建替えにはすごい費用がかかります」→「倉庫の建替えには莫大な費用がかかります」

量や内容などの大きさを強調するには「莫大な」「膨大な」を用いると、より大きいというニュアンスが伝わりやすいでしょう。

「お客様からの反響がすごかったです」→「お客様からの反響が桁違いでした」

他の物事や過去と比較して突き抜けている場合は、「すごい」よりも「桁違い」「並外れた」「著しい」などを用いると温度感が伝わりやすいでしょう。

まとめ

今回は「すごい」のビジネスシーンでの言い換え・類語・例文について紹介しました。

ビジネスシーンで「すごい」を使いたくなった時は紹介した類語や例文を参考に言い換えると、よりふさわしい表現で感想や意見を伝えることができるでしょう。

もし適切な言い換え表現が浮かばない時は、「すごい」と思った理由を深堀してみると適切な表現を見つけやすいです。

ぜひこの記事を参考に、より洗練された言葉遣いを目指してみてください!

 

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