「キャラクター(character)」という英語の日本語訳が「性格」なので、「キャラクター」と「性格」これら二つの言葉は基本的には同じ意味を持っています。
しかし、外来語としての「キャラクター」という言葉と「性格」は、以下のように使い分けられています。
- 【キャラクター】他の人にはない際立った個性や持ち味。
- 【性格】他の人にも多くみられる個性。例:明るい性格。
このページでは「キャラクター」と「性格」それぞれの言葉の意味、違い、そして使い分け方について解説しています。
【キャラクターと性格】意味の違い
「キャラクター」という外来語はもともとは英語です。そして英語の「character(キャラクター)」という言葉は、日本語で次のような意味を持っています。
【character】
性格、性質、気質、特質、特性、特色、人格、品性、高潔さ、正直さ、(他との明確な区別を示す)特徴
出典:『weblio』より引用
英語の「character」が持っている「性格、性質、気質、人格」などが、日本語の「性格」に該当します。
しかし「特性、特色、(他との明確な区別を示す)特徴」などという意味は日本語の「性格」には含まれていません。
日本語の「性格」にはない「特性、特色、(他との明確な区別を示す)特徴」を特に強調しているのが、外来語としての「キャラクター」の使い方です。
映画、ドラマ、小説、漫画などの登場人物のことも「キャラクター」と言いますが、これは英語でも同じ意味で使われています。
【キャラクターと性格】使い分け3パターン
「キャラクター」と「性格」が両方使えるケース、「キャラクター」しか使えないケース、「性格」しか使えないケース。
3つのケースに分類した「キャラクター」と「性格」の使い分け方は以下の通りです。
【キャラクター・性格】両方が使えるケース
他人よりも際立った個性や持ち味を表すのではなく、他の人にもみられるよくある性格・性質を言い表す場合は「キャラクター」と「性格」の両方を使うことができます。
○:明るい性格、面白い性格
【キャラクター】だけが使えるケース
他人よりも際立った個性や持ち味を表す場合は「キャラクター」しか使えません。「性格」を使うのはやや無理があります。
×:得難い性格
【性格】だけが使えるケース
「キャラクター」は外来語のため、古くから使われている日本語の慣用表現の中に使うことはできません。
×:竹を割ったようなキャラクター
【キャラクターと性格】まとめ
「キャラクター」と「性格」の違いと使い分け方、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。
「キャラクター」という英語の日本語訳が「性格」ですが、外来語としての「キャラクター」は、特に「他との明確な区別を示す特徴」を表す言葉として使われています。
- 【キャラクター】他の人にはない際立った個性や持ち味。
- 【性格】他の人にも多くみられる個性。例:明るい性格。