「雑草」と「野草」の違いと使い分けを区別する2つのポイント

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「雑草」も「野草」も人間が栽培していない草という共通点はあるものの、両者の間には明確な違いの基準はありません。その差は曖昧です。

しかし、区別する場合は以下の二つのポイントのどちらかを判断基準にすると違いが明らかになります。

  1. 生えた場所が人の手が加えられた場所かそれ以外かで区別する
  2. 侵略性があり駆除(草刈り)の対象となるかどうかで区別する

このページは「雑草」と「野草」の違いと使い分けを区別する考え方を、それぞれの言葉の持つ意味を確認しながら、さらに詳しく解説しています。

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「雑草」も「野草」の違いを区別する2つのポイントを解説

【1】生えた場所が人の手が加えられた場所かそれ以外かで区別する

「雑草」と「野草」は、国語辞典では次のように解説されています。

【雑草】耕作したり栽培したりする以外のいろいろな草
【野草】山野に自生する草本。野の草。
出典:小学館『日本国語大辞典』

『日本国語大辞典』の「雑草」の定義によれば、人間が栽培していない草はすべて雑草ということになります。

しかし人間が栽培していない草であっても、それが山や野原に自生している場合は「野草」と呼ばれ「雑草」と区別されています。

山や野原とは、別の言い方をすると人間の手が加えられていない土地です。一方、人間の手が加えられた土地は、畑や田んぼはもちろんのこと花壇、庭、道などを意味します。

よって「雑草」と「野草」は次のように区別することができます。

【雑草】人間の手が加えられた土地(畑、田、花壇、庭、道など)に生えた草
【野草】人間の手が加えられていない土地(山、野原など)に生えた草。
【雑草】と【野草】はともに人間が栽培していない草

【2】侵略性があり駆除(草刈り)の対象となるかどうかで区別する

「雑草」と「野草」の違いを際立たせているもう一つのポイントは、その草が駆除の対象となるかどうか、草刈りの対象となるかどうかという点です。

草刈りの対象となる草の大半は、人間の手が加えられた土地(畑、田、花壇、庭、道など)に生えた草です。そして人間の生活の妨げになるのを防ぐのが草刈りの目的です。

人間の生活の妨げになるために草刈りの対象となるのが雑草とも言えます。

また、たとえ山や野原に自生したとしても、侵略性のある外来種でそれが従来の種の生育を止め生態系を破壊しかねない場合、その草は「雑草」と呼ばれることもあります。

【雑草】人間の生活の妨げになり草刈りの対象となる
【野草】山野に生えるため草刈りの対象にはならない
【雑草】山野に生えるが生態系を脅かすため草刈りの対象となる場合がある
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「雑草」も「野草」の違いを区別するポイント、まとめ

「雑草」と「野草」の違いと使い分け方を区別するポイント、このページの解説でご納得いただけましたでしょうか。

「雑草」も「野草」も、ともに人間が栽培しない草ですが、生える場所やその性質によって以下のように呼び名が区別されてしまいます。

  1. 生えた場所が人の手が加えられた場所かそれ以外かで区別する
  2. 侵略性があり駆除(草刈り)の対象となるかどうかで区別する
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