間違いだらけのシミュレーションとシュミレーション/正解はどっち?

結論から言います。正解はちょっと舌をかみそうな「シ」ではじまる「シミュレーション」です。日本人に発音しやすい「シュ」ではじまる「シュミレーション」は間違いです。

ちなみに『広辞苑』に載っているのは正解の「シミュレーション」だけ。間違いの「シュミレーション」は載っていません。

このページでは「シミュレーション」と「シュミレーション」の悩ましい二種類の発音について詳しく解説しています。興味のある方、是非ご覧になってください。



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シミュレーションとシュミレーション/正解はどっち?

『広辞苑』と『日本国語大辞典』で正解を確認してみた

シミュレーション【simulation】
物理的・生態的・社会的等のシステムの挙動を、これとほぼ同じ法則に支配される他のシステム。
出典:岩波書店『広辞苑』

『広辞苑』に載っている言葉の意味の解説は抽象度が高すぎて理解するのがたいへんですが、言葉の意味はともかくとして『広辞苑』に載っているのはちょっと舌をかみそうな「シ」ではじまる「シミュレーション」だけです。

日本人に発音しやすい「シュ」ではじまる「シュミレーション」で調べてもそのような言葉は『広辞苑』には載っていません。

参考までに『広辞苑』に載っている「シュミ」ではじまるカタカタ表記の外来語は「シュミーズ(女性用の肌着)」「シュミット(人物の名前)」「シュミネ(暖炉)」だけです。

ちなみに全20巻からなる我が国最強の国語辞典『日本国語大辞典』も『広辞苑』と同様、「シ」ではじまる「シミュレーション」だけを載せています。

グーグルの検索結果で正解を確認してみた

昔ながらの国語辞典では「シ」ではじまる「シミュレーション」に軍配が上がりましたが、この二つの発音をグーグルはどのように評価しているのでしょうか。

それぞれの発音を検索してみました。

「シ」ではじまる「シミュレーション」と検索すると

グーグルで「シミュレーション」と検索すると、検索結果の一番上に言葉のざっくりとした意味と語源となる英語が表示されました。

語源の英語「simulation」が「si」ではじまっていることからしてもて「シ」ではじまる「シミュレーション」という発音で間違いなさそうです。

「シ」ではじまる「シミュレーション」
「si」ではじまる「simulation」


画像出典:グーグル

「シュ」ではじまる「シュミレーション」と検索

続けて「シュ」ではじまる「シュミレーション」と検索してみると、一番上に「シミュレーションの誤り。」と、きっぱりと言い切られています。

『広辞苑』と『日本国語大辞典』、そしてグーグルからも「シュ」ではじまる「シュミレーション」は間違いと判定されてしまいました。

画像出典:グーグル

『広辞苑』と『日本国語大辞典』そしてグーグルからわかる結論は次の通りです。

【正しい!】シミュレーション(「シ」ではじまる)
【間違い!】シュミレーション(「シュ」ではじまる)

間違いだらけのシミュレーションとシュミレーション

恥ずかしながら筆者は長い間にわたって「シュ」ではじまる「シュミレーション」と発音していました。ずっと「シュ」ではじまる方が正しいと思い込んでいたのです。

あなたはどうでしたか?

ところで間違いである「シュ」ではじまる「シュミレーション」が正しいと思い込んでいる人は決して少なくありません。

このページの記事をまとめるにあたりグーグル、アマゾン、楽天を使ってどのくらいの比率で間違われているのかを調べてみました。

【グーグル】間違いだらけのシミュレーションとシュミレーション

グーグル社は、お馴染みの検索エンジンの他に、検索されている言葉の量や推移を調べることができるサイト「グーグルトレンド」を運営しています。

そのサイトで調査してみると「シ」ではじまる「シミュレーション」で検索している人と「シュ」ではじまる「シュミレーション」で検索している人の数はほぼ拮抗。

つまり約半数の人々が間違った「シュ」ではじまる「シュミレーション」を日常生活の中で使っていることが考えられます。


画像出典:グーグルトレンド

【アマゾン】間違いだらけのシミュレーションとシュミレーション

上に述べたグーグルトレンドの数値が検索している人が使っている言葉なのに対して、アマゾンの数値は書籍名や商品名、解説文に「シミュレーション」と「シュミレーション」それぞれが含まれている件数を表しています。

書籍名・商品名に間違った言葉を使うことはあり得ないだろうと考えながら検索してみたのですが、想像していた以上に間違いの「シュ」ではじまる「シュミレーション」がヒットしました。

全体の中の15%が間違いで占められています。

画像出典:アマゾン

【楽天】間違いだらけのシミュレーションとシュミレーション

楽天でヒットする件数もアマゾンと同様に商品名や解説文に「シミュレーション」と「シュミレーション」それぞれが含まれている件数です。

アマゾンの間違い比率が15%なのに対して楽天の間違い比率は5%。

ところでアマゾンはユーザーのレビューも検索に引っかかるらしいので、レビューしている一般消費者がアマゾンの間違い比率を押し上げているのかも知れません。

これは間違いの「シュ」ではじまる「シュミレーション」が正しいと思い込んでいる人がそれだけ多いということの証かと思います。

画像出典:楽天

シミュレーションとシュミレーション/正解はどっち?、まとめ

「similar(シミラー)」という英単語をご存知でしょうか?「類似の」や「似ている」といった意味を持つ単語です。

実は「simulation(シミュレーション)」という単語は「similar(シミラー)」から生まれた言葉です。ルーツは「similar(シミラー)」です。

「similar」の発音は「シミラー」です。「シュミラー」とは発音しません。

よって「similar」が「シ」ではじまる「シミラー」だから「simulation」も「シ」ではじまる「シミュレーション」。

そのように覚えてみられてはいかがでしょうか。

【正しい!】ミュレーション
【間違い!】シュミレーション
simulation】「si」ではじまる



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