「空気」と「大気」の違いと使い分け方を区別するポイント

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「空気」と「大気」の違いを区別する最もシンプルなポイントは次の通りです。

  • 【空気】地球を包んでいる気体の層の一番下(日常生活の用語)
  • 【大気】地球を包んでいる気体の層のすべて(地球科学の用語)

上に挙げたように「空気」は「大気」の一部です。また気象学など地球科学の分野では「空気」のことも「大気」と言い表しています。

このページでは「空気」と「大気」の違いについてさらに詳しく解説しています。

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「空気」と「大気」の違いと使い分け方を解説

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【空気】地球を包んでいる気体の層の一番下

地球は約10,000kmからなる分厚い無色透明の気体の層に包まれていますが、その気体の層のうち地表に一番近い最下層が「空気」です。

高山など呼吸が困難になる場所のことを「空気が薄い」と言い表すことからもわかるように、日常生活の中では人間が呼吸をできる気体のことを「空気」と呼んでいます。

また「空気」が無色透明で存在が有るか無いかわからないことから転じて、存在感のない人物を無色透明の「空気」にたとえて「空気のようだ」と表現する場合もあります。

また最近では「雰囲気」の代わりに「空気」という言葉を用いるケースが増え、会話の雰囲気や文脈を読めない人のことを「空気を読めない」と言い表します。

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【大気】地球を包んでいる気体の層のすべて

気体の層の一番地表に近い「空気」を含む、約10,000kmからなる分厚い気体の層の全体のことを「大気」と言います。「空気」は「大気」の一部です。

なお、天気予報の中で天候の説明の文中では「大気」という言葉が使われ「空気」という言葉が使われないことにお気づきでしょうか。

これは、気象学など地球科学の分野では「空気」も含めた気体の層のことを一律「大気」と呼んでいるためです。

「空気」と「大気」の違いと使い分け方、まとめ

「空気」と「大気」の違いと使い分け方を区別するポイント、ここまでの説明でご納得いただけましたでしょうか。

最後に、地球を包んでいる気体の層の構造を一覧形式にまとめました。この一覧を見れば「空気」と「大気」の違いは一目瞭然かと思います。

地球の大気の鉛直構造(高度には諸説あります)
名称高度(km)備考
宇宙空間10,000 – 
外気圏800 – 10,000 
熱圏80 – 800 
中間圏50 – 80 
成層圏11 – 50オゾン層はここ
対流圏(自由大気)1 – 11空気が薄くなる
対流圏(境界層)0 – 1ここが空気
  • 【空気】地球を包んでいる気体の層の一番下
  • 【大気】地球を包んでいる気体の層のすべて
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