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【北海道の方言一覧】魅力たっぷり!面白い・語尾・方言特徴・よく使うランキングも解説

北海道の方言(北海道弁)は、広大な大地と開拓の歴史が育んだユニークな言葉です。

明治時代以降、東北や北陸をはじめ全国各地から人々が移住してきたため、様々な地域の方言が混ざり合い、独自の進化を遂げました。

全体的なイントネーションは標準語に近いものの、日常会話に溶け込んでいる独特の単語や言い回しが数多く存在します。本記事では、旅行や出張、あるいは北海道出身の方との会話で役立つ、代表的な北海道弁をご紹介します。

これを知っていれば道産子!定番の北海道弁

まずは、テレビなどでもよく耳にする、北海道を代表する有名な言葉です。

方言意味・標準語例文
なまらとても、すごく「今日のジンギスカン、なまらうまいね!」
したっけそうしたら、じゃあねしたっけ、また明日!」(別れの挨拶の定番です)
わやめちゃくちゃ、ひどい状態「吹雪がひどくて、外はもうわやだ」
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本州の人が驚く!?独特な動作・表現

北海道の人たちが「標準語だ」と思い込んで使っていることも多く、他県の人を驚かせてしまう表現です。

  • ゴミを投げる

    • 意味: ゴミを「捨てる」こと。

    • 解説: キャッチボールのように放り投げるわけではありません。「そこのゴミ投げといて」と頼まれても、普通にゴミ箱に捨てれば正解です。

  • 手袋をはく

    • 意味: 手袋を「つける」「はめる」こと。

    • 解説: 北海道では、靴や靴下と同じ感覚で手袋も「はく」と表現します。

  • こわい

    • 意味: 「疲れた」「体がだるい」こと。

    • 解説: 恐怖を感じているわけではありません。「今日はなんだか体がこわいな〜(=疲れたな〜)」のように、体調を表現する際に使います。

日常生活に密着した名詞・状態

  • サビオ

    • 意味: 絆創膏(ばんそうこう)

    • 解説: 過去に北海道で絶大なシェアを誇っていた絆創膏の商品名「サビオ」が、そのまま一般名詞として定着したものです。

  • ぼっこ

    • 意味: 棒、木の枝

    • 解説: 「棒っきれ」が変化した言葉です。「その辺に落ちてるぼっこ拾ってきて」などと使います。

  • ザンギ

    • 意味: 鶏の唐揚げ

    • 解説: 醤油やニンニク、生姜などでしっかりと濃いめの下味をつけてから揚げるのが特徴で、北海道のソウルフードとして愛されています。

  • うるかす

    • 意味: 水に浸しておく

    • 解説: 「お米をうるかす」「食べ終わったお茶碗をうるかす」など、主に台所まわりで頻繁に使われる便利な言葉です。

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日常で頻出!知名度抜群の北海道弁ランキング TOP10

 

北海道で日常的によく使われており、なおかつ全国的にも知名度が高い方言をランキング形式でまとめました。

北海道民(道産子)が日々息をするように使っている、定番の言葉ランキングです。標準語だと思い込んで使っている道民も少なくありません。

順位方言標準語・意味道民の使い方・解説
1位なまらとても、すごく「なまら美味い」「なまら寒い」など、強調したい時に使います。若者からお年寄りまで幅広く使われる最強の北海道弁です。
2位したっけそうしたら、じゃあね接続詞の「そうしたら」という意味のほか、別れ際の「じゃあね!バイバイ!」という意味でも頻繁に使われます。
3位ゴミを投げるゴミを捨てる「そこのゴミ投げといて」と使います。ボールのように遠くへ放り投げるわけではなく、ただゴミ箱に捨てることを指します。
4位〜さる(押ささる等)(意図せず)〜してしまう「ボタンが押ささった(=意図せずうっかり押してしまった)」など、不可抗力をアピールできる非常に便利な表現です。
5位わやめちゃくちゃ、ひどい「雪がわやだ」「部屋がわや」など、手に負えないカオスな状況や、程度が甚だしい時に使います。
6位手袋をはく手袋をつける、はめる北海道では靴と同じように、手袋も「はく」ものです。本州の人に「手袋をはめる」と言われると少し違和感を持つ道民もいます。
7位ザンギ鶏の唐揚げ醤油や生姜、ニンニクなどで濃いめの味付けをした唐揚げです。北海道の居酒屋や家庭料理の定番メニューです。
8位こわい疲れた、体がだるい恐怖の「怖い」ではなく、体調不良や疲労を表します。「今日は体がこわいから早く寝るわ」といった具合です。
9位うるかす水に浸しておく「お茶碗うるかしといて」「米をうるかす」など、台所仕事で毎日使われる生活密着型の言葉です。
10位サビオ絆創膏(ばんそうこう)かつて北海道で広く流通していた絆創膏の商品名が、そのまま一般名詞として定着し、現在も使われ続けています。

【番外編】他県民には通じない!意味が難しい北海道の方言ランキング

全国の人を対象に行われた「意味が難しい北海道の方言」アンケート(※2024年 CMサイト調べ)でのトップ5も合わせてご紹介します。響きからは意味が想像しにくい言葉がランクインしています。

  1. かっちゃく (意味:引っかく)

    • 例:「猫にかっちゃかれた!」(=猫に引っかかれた)

  2. イカゴロ (意味:イカの内臓・肝)

    • 例: 郷土料理の「ルイベ」やホイル焼きなど、食卓の話題でよく聞く言葉です。

  3. ぼっこ (意味:棒のような物)

    • 例:「その辺のぼっこ持ってきて」(=その辺の木の棒を持ってきて)

  4. 押ささる (意味:うっかり押してしまう)

    • 便利な表現ゆえに、他県民からは「単語の中に『うっかり』のニュアンスが含まれているのが不思議」と驚かれます。

  5. したっけ (意味:そうしたら、じゃあね)

    • 有名な言葉ですが、文脈を知らないと標準語の「そうでしたっけ?」と勘違いされやすい言葉でもあります。

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【北海道の方言】面白い言葉一覧集

北海道弁には、響きが思わずクスッとしてしまう可愛らしいものや、由来を知ると「なるほど!」と膝を打つようなユニークな言葉がたくさんあります。

本州の人が聞くと頭にハテナが浮かんでしまうような、ちょっとディープで面白い北海道弁を厳選してご紹介します!

声に出して言ってみたくなる、独特のリズムや響きを持った言葉です。

響きが可愛い!北海道の方言

  • ばくりっこ

    • 意味: 交換すること。

    • 例文: 「私のおにぎりと、そのパン、ばくりっこしよう!」

    • 解説: 「交換する」ことを「ばくる」と言い、お互いに交換し合うことを可愛らしく「ばくりっこ」と言います。子ども同士でよく使われます。

  • ちょっきり

    • 意味: ぴったり、ちょうど。

    • 例文: 「お会計、1000円ちょっきりだね」

    • 解説: 「ぴったり」と「きっかり」が混ざったような言葉です。響きが軽快で面白いですよね。

  • しゃっこい(ひゃっこい)

    • 意味: 冷たい。

    • 例文: 「うわっ、雪が首に入ってしゃっこい!」

    • 解説: 主に「水や氷などの物理的な冷たさ」に対して使われます。冷たい風に吹かれた時や、冷たい飲み物を飲んだ時に思わず口から出てしまう言葉です。

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 由来がユニークで面白い方言

言葉の成り立ちに、北海道の風土やユーモアが隠されている方言です。

  • ごんぼほる

    • 意味: 子どもが駄々をこねて泣き叫ぶこと。

    • 例文: 「おもちゃ買ってって、お店でごんぼほって大変だったわ」

    • 由来: 語源はなんと**「ごぼうを掘る」**です!地中深く伸びたごぼうを収穫するのが大変なように、子どもが意地を張ってテコでも動かない様子をユーモラスに例えています。

  • はんかくさい

    • 意味: 馬鹿げている、みっともない、アホくさい。

    • 例文:はんかくさいこと言ってないで、早く準備しなさい!」

    • 由来: 「半可通(中途半端な知識で知ったかぶりをすること)」という言葉から変化したと言われています。親が子どもをたしなめる時によく登場します。

知らないとフリーズする?勘違いワード

全く別の意味に聞こえたり、動詞として聞き馴染みがなかったりする面白い言葉です。

  • ちょす

    • 意味: 触る、いじる、からかう。

    • 例文: 「勝手に私のパソコン、ちょさないで!」

    • 解説: 本州の人が聞くと「えっ、何をチョス(?)の?」と困惑してしまう言葉No.1です。「触らないで=ちょさないで」と変換されます。

  • おだつ

    • 意味: 調子に乗る、ふざけて騒ぐ。

    • 例文: 「あんまりおだつんじゃないよ!」

    • 解説: テンションが上がってふざけすぎている子どもに対して、雷を落とす前の警告としてよく使われるフレーズです。

  • じょっぴん(を)かる

    • 意味: 鍵をかける。

    • 例文: 「出かけるから、ちゃんとじょっぴんかってね」

    • 解説: 鍵のことを「じょっぴん」、かけることを「かる」と言います。呪文のような響きですが、年配の方を中心に今でも使われている言葉です。

標準語にはない独特の表現力が、北海道弁の面白さでもありますね。

北海道の方言・単語一覧集

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基本・日常会話に使う方言一覧

標準語北海道弁意味・使い方
とても・すごくなまら「なまらうまい!」=めっちゃおいしい!
すごく・めっちゃわや「今日はわや寒い」=とても寒い/ひどい
〜している〜さる「押ささる」=勝手に押される/「開かさる」=勝手に開く
〜しなければならない〜せねばならん「行かねばならん」=行かなきゃいけない
〜してくれる〜してくれるしょ「手伝ってくれるしょ?」=手伝ってくれるでしょ?
そうだよねしたっけね会話の締めや相づち。「したっけね、またね」=じゃあね

あいさつ・返事系

標準語北海道弁意味・使い方
こんにちは/じゃあねしたっけ「したっけ、またね!」=それじゃあね!
そうだよだべさ/だべ「それ、うまいべ!」=それ、おいしいでしょ!
そうなの?なのさ?「ほんとに行くなのさ?」=本当に行くの?
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動作・感覚系

標準語北海道弁意味・使い方
落ち着くあずましい/あずましくない(居心地が良い/悪い)今日は晴れてて、風があずましいな(風が気持ち良い)

特徴的な表現一覧

北海道弁意味
なんも「気にしないで」「どういたしまして」など多用。「ありがとう」への返しにも使う
ばくる交換する(例:「席ばくろう」=席を交換しよう)
しゃっこい冷たい
たんぽぽの綿毛を飛ばすふーする
こったらこんな(例:「こったらうまいもん!」=こんなにうまいもの!)
ねまる座る・休む
はんかくさいばかっぽい・まぬけ
うるかす水に浸して柔らかくする
いずいしっくりこない・違和感がある(例:「靴がいずい」=靴が合わない)
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その他一覧

方言意味読み
あっぷいけない・ダメ(叱る)appu
あいてくさい相手にならないaitekusai
あおたん青あざaotan
あがい赤いagai
あく石炭ストーブなどの灰aku
あくどかかとakudo
あしたあさって明後日ashita asatte
あずましい気持ちいい、広いazumashii
あずましくない落ち着かない、ゆっくりしないazumashikunai
あずる手こずるazuru
あったらあのようなattara
あっちゃあっちaccha
あっちゃこっちゃあちこちaccha koccha
あっぱくさいたやすいappakusai
あっぺこっぺさかさま、逆appe koppe
あっこ(さ)あそこにakko(sa)
あてate
穴釣りワカサギ釣りanazuri
あまされる仲間はずれにされるanamasareru
あめる腐る・腐敗するameru
あやつける格好をつける、気取るayatsukeru
あわくう慌て急ぐawakuu
あんばいわるい具合が悪いanbaiwarui
いずい状態がよくない・違和感を感じるizui
いたましいもったいないitamashii
いぬ帰るinu
いぬく動く、寄るinuku
いわく結びつけるiwaku
うだて非常にudate
うちuchi
うるかす水につけておく、水を含ませるurukasu
威張る(えばる)いばるebaru
おがる成長するogaru
おここ漬物okoko
おだつふざける、調子にのるodatsu
おっちゃんこ座るocchanko
おばんですこんばんはobandesu
おぶるおんぶするoburu
おもしい面白いomoshii
おんじonji
がいに無理矢理gaini
がおる病気で弱る・やつれる・疲れるgaoru
がさい格好悪いgasai
かしがるかたむくkashigaru
ガス霧(北海道東部地方の方言)gasu
かすべ(魚の)カジキエイkasube
かた果物・野菜の傷、痛みkata
かっちゃく引っかく、かきむしるkacchaku
かっぱがすめくる、はがすkappagasu
がめる盗むgameru
からかぐ結ぶkarakagu
かんからかんかちかちに固まっている様子kankarakan
がんけがけganke
きかないやんちゃな、わんぱくな、強情なkikanai
きっくらせんきギックリ腰kikkurasenki
きりょーよし美人kiryouyoshi
きんきキチジ(北海道の高級魚)kinki
くちがまがる味の度合いが強いことkuchi ga magaru
くっちゃべるしゃべりまくるkucchaberu
ゲッパ(ゲレッパ)ビリ、最下位geppa
けっぱこくふんばるkeppakoku
けっぱれ頑張れkeppare
けるないうらやましいkerunai
こじける草やきのこが元気なくしおれかかるkojikeru
こまい小さいkomai
こたえる困るkotaeru
こわい疲れた、だるい、しんどいkowai
こっこ魚卵・動物の子供kokko
ごんぼほる意地を張るgonnbohoru
しいshii
じじむさい垢抜けないzizimusai
したっけさようなら、それじゃあとでねshitakke
したってだって、そうしてもshitatte
しっぱるひっぱるshipparu
しのるたわむ、まがるshinoru
しばれる凍る、凍りつく、寒いshibareru
しゃっこいとても冷たいshakkoi
じょっぴんがる鍵をかける、戸締まりをするjyoppingaru
じょんばスコップ、ショベルjyonnba
すこいずるいsukoi
すすすしsusu
すっかいすっぱいsukkai
ずっこずるい人zukko
すまっこすみっこsumakko
せわない手間がかからないsewanai
ぜんこ現金zennko
そったらそのようなsottara
たいがいいいかげんにtaigai
たごまる糸や布が固まったり丸まったりするtagomaru
たち鱈の白子tachi
だはんこくわがままをいって騒ぐdahankoku
だべさ〜だよね、〜しようdabesa
たなぐ持ち上げる、担ぐtanagu
〜だべさ〜だよねdabesa
たんぱら立腹する、怒るtanpara
ちゃんこい小さいchankoi
ちょっきりちょうど、きりがいいchokkiri
ちょっきしちょうどいい、きりがいい、過不足がないchookkishi
ちょっくら少しの間chokkura
ちょす触るchosu
ちょんちょん収支がちょうど吊り合っている、とんとんchonchon
つっぺ(ものの出入りや流れをとめるために)栓をするtuppe
てんを切るトランプや花札を混ぜる、切るten wo kiru
道産子(どさんこ)北海道出身の人dosanko
どんくさい不器用donkusai
とんしゃタクシーtonsha
なしてどうして?nashite
なまらすごくnamara
なんしかとにかくnanshika
なんも大丈夫nannmo
ぬったくる塗りまくるnuttakuru
ぬるまっこいぬるいnurumakkoi
ねこまたぎ価値の低い魚nekomatagi
ねっぱるねばるnepparu
ねぶる舐めるneburu
のっつり量が多い・大盛りnottsuri
はく(手袋を)つけるhaku
ばくるものを交換するbakuru
はっちゃきこく張り切る、一生懸命になるhacchakikoku
はんかくさいばかげているhankakusai
ひやい冷たいhiyai
ぶす色内出血した皮膚の色・紫黒色busuiro
ふそく言い訳、文句husoku
ふっつけるくっつけるhuttsukkeru
〜べ意味を強調するときに、語尾につけるbe
へなまずるいずるいhenamazurui
へらしゃもじhera
ほいじゃそれではhoijya
ほいとホームレスhoito
ぼっこbokko
ほんだらそれならばhondara
みったくないみっともないmittakunai
みば美観、見た目miba
みみかけ防寒用耳当てmimikake
むくれるすねるmukureru
むじなmujina
むよか6日(むいか)muyoka
まかすこぼす、ひっくり返すmakasu
まてに丁寧にmateni
めっこり非常に、とてもmekkori
めっぱものもらいmeppa
めんこい可愛いmenkoi
めんじ(めんちゃん)menji
もうはや想像以上に早くmouhaya
もぐすおもらしするmogusu
もちょこいくすぐったいmotyokoi
やち湿地yachi
雪はね雪かきyukihane
よっこする寄せる、どけるyokkosuru
よしかかる寄りかかるyoshikakaru
るいべ冷凍した魚の刺身ruibe
わやめちゃくちゃどうしようもない状態・手をつけられないwaya
わんさと沢山wansato
んだその通り!・そうだnnda
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北海道の代表的な表現・例文・使い方を解説

「したっけ」

「したっけ」は、北海道弁の中でも特に日常的に使われる言葉です。大きく分けて「接続詞」として使う場合と、「別れの挨拶」として使う場合の2つのパターンがあります。

それぞれのニュアンスと例文をまとめました。

接続詞としての「したっけ」

標準語の「そうしたら」「すると」「だとしたら」にあたる使い方です。前の話題や出来事を受けて、次の行動や結果を話すときに使います。

状況例文標準語訳
結果を話すとき「スーパーに行ったさ。したっけ、定休日だったんだわ」「スーパーに行ったんだよ。そうしたら、定休日だったんだ」
驚きを伝えるとき「道歩いてたの。したっけ、急に雨降ってきてさ!」「道を歩いていたの。すると、急に雨が降ってきてさ!」
提案・確認するとき「その日は予定あるの? したっけ、来週にする?」「その日は予定があるの? だとしたら(それなら)、来週にする?」
結論を急ぐときしたっけ、結局どうすればいいの?」それなら、結局どうすればいいの?」

別れの挨拶としての「したっけ」

標準語の「それじゃあ」「バイバイ」「またね」にあたる使い方です。会話の最後に、話を締めくくって別れる際の決まり文句として使われます。

状況例文標準語訳
別れ際の基本したっけ、また明日ね!」それじゃあ、また明日ね!」
短く言うとき「お疲れ様! したっけねー「お疲れ様! またねー(バイバイ)
電話を切るとき「うん、わかった。したっけね。(ガチャ)」「うん、わかった。それじゃあね。(ガチャ)」

「押ささる」は、北海道民が「標準語にないと知って一番絶望する言葉」と言われるほど、道民にとって非常に便利で欠かせない表現です。

「自分がわざと押したわけではないのに、何かの拍子で勝手に押されてしまった」という、自分の意志とは無関係に起きた(不可抗力である)というニュアンスを含みます。責任の所在を自然にぼかすことができる魔法の言葉です。

よく使われるシチュエーションごとの例文をご紹介します。

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「押ささる」

スマホや携帯電話での「押ささる」

カバンやポケットの中で勝手に画面が反応してしまったときや、誤操作の言い訳として最もよく使われます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
誤発信したとき「ごめん、ポケットの中でスマホが押ささって電話かかっちゃったみたい」「ごめん、ポケットの中でスマホの画面が(何かに触れて)押されてしまって電話がかかっちゃったみたい」
文字の打ち間違い「ごめん!隣の文字も一緒に押ささった!」「ごめん!隣の文字も一緒に(間違えて)押しちゃった!」
意図しない動作「あれ? 何もしてないのに変なボタン押ささったわ」「あれ? 何もしてないのに変なボタンが押されてしまったよ」

リモコンや物理ボタンでの「押ささる」

自分の体の一部や物が当たってしまったときにも大活躍します。

状況例文(北海道弁)標準語訳
リモコンを踏んだ「ちょっと、リモコンの上に座ってテレビのボタン押ささってるよ!」「ちょっと、リモコンの上に座ってテレビのボタンを押しちゃってるよ!」
エレベーターで「あ、すいません、違う階のボタンも押ささっちゃいました「あ、すいません、違う階のボタンも(うっかり)押してしまいました

否定形:「押ささらない」

「押そうとしているのに、物理的な理由で押すことができない」という状況では、否定形の「押ささらない」を使います。

状況例文(北海道弁)標準語訳
ボタンが固い・壊れている「この自販機のボタン、なんか固くて押ささらないんだけど」「この自販機のボタン、なんか固くて押せない(うまく反応しない)んだけど」
反応が悪い「手袋はいてるから、スマホの画面が全然押ささらないわー」「手袋をしているから、スマホの画面が全然反応しない(タップできない)よー」

「ぼっこ」

「ぼっこ」は、北海道弁で「棒(ぼう)」「短い木の枝」を意味する言葉です。東北地方などでも使われます。

単なる「棒」よりも、日常的に手に取れるような短くて手頃なサイズの棒を指すことが多いのが特徴です。長くて立派な丸太や、金属製のパイプなどを「ぼっこ」と呼ぶことはあまりありません。

よく使われるシチュエーションと例文をご紹介します。

木の枝や身近な棒としての「ぼっこ」

公園に落ちている木の枝や、ちょっとした木の棒を指すときに最もよく使われます。子供や犬が遊ぶときによく登場します。

状況例文(北海道弁)標準語訳
犬と遊ぶとき「ほら、木のぼっこ投げるから取っておいで!」「ほら、木の棒(枝)を投げるから取っておいで!」
子供の遊び「危ないから、そんなぼっこ振り回さないの!」「危ないから、そんなを振り回さないの!」
道具として「雪が詰まったから、そこらへんのぼっこでつついて落とすわ」「雪が詰まったから、その辺の棒(枝)でつついて落とすよ」

アイスの当たり棒など

アイスキャンディーを食べ終わったあとに残る棒のことも、北海道民は「ぼっこ」と呼びます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
アイスを食べて「あ、アイスのぼっこで『当たり』が出た!」「あ、アイスので『当たり』が出た!」
工作するとき「アイスのぼっこを集めて工作するんだ」「アイスのを集めて工作するんだ」

スキーのストック

北海道の冬の体育の授業やスキー場では、スキーのストック(ポール)のことも「ぼっこ」と呼ぶことがあります。

状況例文(北海道弁)標準語訳
スキー場で「あれ? 私のスキーのぼっこ、どこ置いたっけ?」「あれ? 私のスキーのストック、どこ置いたっけ?」
子供に教えるとき「ちゃんとぼっこ突いて滑るんだよ」「ちゃんとストックを突いて滑るんだよ」
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「なまら」

「なまら」は、北海道弁の中でも全国的に最も知名度が高い言葉のひとつです。

標準語の「とても」「すごく」「めちゃくちゃ」という意味で、程度を強調したいときに使います。ポジティブなことにもネガティブなことにも使えるため、日常会話で非常に頻繁に登場します。

よく使われるシチュエーションごとの例文をご紹介します。

美味しさや感動を伝えるとき(ポジティブ)

食べ物の美味しさや、すごいと思ったことを強調するときによく使われます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
食事の感想「このラーメン、なまらうまいね!」「このラーメン、**すごく(めちゃくちゃ)**美味しいね!」
景色を見て「今日の夜景、なまらきれいだわ」「今日の夜景、とてもきれいだね」
人を褒めるとき「あの人、なまら足速いっしょ!」「あの人、すごく足が速いよね!」

辛いことや驚きを伝えるとき(ネガティブ・強調)

寒さや疲れ、驚きなど、感情が大きく動いたときにも使われます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
気候について「今日の外、なまらしばれるわ(寒い)」「今日の外、めちゃくちゃ冷え込むね」
疲労感「今日はずっと立ちっぱなしで、なまら疲れた」「今日はずっと立ちっぱなしで、ものすごく疲れた」
驚いたときなまらびっくりしたんだけど!」すっごくびっくりしたんだけど!」

さらに強調したいときの「なんまら」

「なまら」をさらに強調したいときは、間に「ん」を入れて「なんまら」と言うことがあります。標準語の「超」「すっげー」といったニュアンスに近く、感情がよりこもった表現になります。

状況例文(北海道弁)標準語訳
最上級の強調「あの映画、なんまら面白かった!」「あの映画、**超(信じられないくらい)**面白かった!」
感情の爆発「バス乗り遅れて、なんまら腹立つ!」「バスに乗り遅れて、めちゃくちゃ腹が立つ!」

「ゴミを投げる」

「ゴミを投げる」は、北海道弁の中で最も道外の人を驚かせる(そして勘違いされる)言葉の筆頭です。

北海道では「投げる」=「捨てる」という意味になります。決して「ゴミをボールのように放り投げる」という意味ではありません。

道外から来た人がこの言葉を初めて聞くと、「えっ、どこに投げつけるの!?」とびっくりしてしまう、定番のシチュエーションをご用意しました。

家庭や職場での日常的な「投げる」

ごく普通に「ゴミを捨てておいてね」とお願いする時や、捨てるかどうかを確認する時に使います。

状況例文(北海道弁)標準語訳
ゴミ捨てを頼む「ごめん、そこのゴミ投げといてくれる?」「ごめん、そこのゴミを捨てておいてくれる?」
捨てるか迷って「これ、もういらないから投げてもいい?」「これ、もういらないから捨ててもいい?」
掃除の最中に「いらないプリントは、全部あそこのゴミ箱に投げといて「いらないプリントは、全部あそこのゴミ箱に捨てておいて

ゴミ以外のものを「投げる」

ゴミに限らず、不要になったものを「処分する」「捨てる」という時にも広く使われます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
断捨離中「この服、もう小さくなったから投げるわ」「この服、もう小さくなったから捨てる(処分する)よ」
賞味期限切れ「あー、この牛乳腐ってるから投げなきゃ「あー、この牛乳腐ってるから捨てなきゃ

北海道あるある:大惨事になりかけた勘違い

道民と道外の人が会話したときに起こりがちな、典型的なすれ違いの例です。

会話の様子詳しい状況
道民の先輩: 「ごめん、ちょっとそのゴミ投げて!」
道外の後輩: 「えっ!? はいっ!(ゴミ箱に向かって全力でフリースロー)」
道外の人が「投げる=スロー(Throw)」だと勘違いして、本当にゴミを宙に放り投げてしまい、道民が「違う違う! 捨ててって意味!」と慌てるのは、北海道の春(新生活シーズン)の風物詩です。
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「わや」

「わや」は、「めちゃくちゃ」「ひどい有様」「台無し」「手に負えない」といった、混沌とした状態やひどい状況を表す言葉です。(関西地方や東北地方などでも使われますが、北海道でも日常的に非常によく使われます)。

物事がうまくいかなかったとき、部屋が散らかっているとき、そして北海道ならではの厳しい天候に対してなど、主にネガティブな状況や驚くほどの状態を表現する際に活躍します。

天候や状況がひどいときの「わや」

大雪や猛吹雪など、自然の猛威に対して「どうしようもない」「ひどい状態だ」と嘆くときによく使われます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
大雪が降った朝「雪降りすぎて、外わやだわ」「雪が降りすぎて、外はめちゃくちゃ(ひどい有様)だよ」
人が混雑している「今日のお祭り、人が多すぎてわやだった」「今日のお祭り、人が多すぎてパニック状態(無茶苦茶)だった」

物事がめちゃくちゃ・台無しになったときの「わや」

部屋が散らかっている様子や、予定が狂ってしまったときにも使われます。

状況例文(北海道弁)標準語訳
部屋が散らかっている「あんたの部屋、服脱ぎっぱなしでわやだね!」「あなたの部屋、服が脱ぎっぱなしでめちゃくちゃね!」
予定が崩れた「急に仕事が入って、週末の予定がわやになった」「急に仕事が入って、週末の予定が台無しになった」
失敗したとき「ケーキ焼いたんだけど、焦がしてわやにしちゃった」「ケーキを焼いたんだけど、焦がしてダメ(失敗)にしちゃった」

程度が甚だしいとき(強調としての「わや」)

「なまら」と同じように、「とても」「ものすごく」という強調の意味合いで使われることもあります。ただし、「なまら」よりもネガティブなニュアンスや「ヤバい」といった感情が含まれることが多いです。

状況例文(北海道弁)標準語訳
難易度を伝える「今日の数学のテスト、わや難しかったんだけど」「今日の数学のテスト、めちゃくちゃ(ヤバいくらい)難しかったんだけど」
疲れ果てた「昨日徹夜したから、今日わや眠い」「昨日徹夜したから、今日ものすごく眠い」

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