「掃除」と「清掃」。区別するのが難しいこの二つの言葉。
もう一つの区別がつきににくい「洗浄」という言葉を加えると、それぞれの違いをはっきりくっきりと区別できるにようなることをご存知ですか?このページでは「掃除」「清掃」そして「洗浄」の違いと正しい使い分け方について解説しています。
「掃除」「清掃」そして「洗浄」の違いと使い分けを一瞬に理解する公式
「掃除」「清掃」「洗浄」、これら似て非なる三つの言葉それぞれの関係は、以下に示す公式であらわすことができます。
【清掃=掃除+洗浄】の解説
「掃除」「清掃」「洗浄」。三つの言葉の関係を示す公式【清掃=掃除+洗浄】の詳細を、一つ一つの言葉の意味を確かめながら説明をいたします。
「掃除」「清掃」そして「洗浄」、それぞれの言葉の意味
「掃除」という言葉は主に次のような2つの意味を持っています。
- ごみ、ほこり、汚れを取り除くこと
- 社会の害悪を取り除くこと
一方、よく似た言葉の「清掃」の意味は次の通りです。
うっかりすると「掃除」と「清掃」は同じ意味の言葉と考えてしまいがちですが、よく観察してみてください。大きな違いが一点だけあります。
一点の大きな違いとは「清掃」の「きれいに掃除すること」の「きれいに」の部分です。ただ単に掃除するのではなくきれいに掃除するのが清掃です。
つまり「清掃」は「掃除」より上位概念ということです。
そして「掃除」を「清掃」に格上げする「きれいに」の要素。これを別の言葉に置き換えるとそれが「洗い浄める」という意味を持つ「洗浄」です。
だから【清掃=掃除+洗浄】という公式が成り立つのです。
「掃除」「清掃」そして「洗浄」、言葉の違いを図解説明
昨今の資格ブームの中、「掃除」と「清掃」の手法や技術を資格にしている団体などでは「掃除」「清掃」の違いをより具体的に理解できるよう次のように区別しています。
- 【掃除】ゴミや汚れを取り除く
- 【清掃】ゴミや汚れを取り除き、薬剤などで磨きをかける
この定義でわかるのは「掃除」に「薬剤などで磨きをかける」作業を加えると「清掃」になるということです。【清掃=掃除+洗浄】と同じ考え方です。
ところで清掃で用いる薬剤は、一般的に洗剤や洗浄剤と呼ばれています。薬剤の名に洗浄という言葉が含まれていることから、磨きをかける作業が「洗浄」に当たります。
この「掃除」と「清掃」そして「洗浄」の関係を図解すると次の通りです。
「掃除」と「清掃」を区別する要素は「薬剤などで磨きをかける」ことにあるというのは上に述べた通りです。ところでこの「薬剤」にも「洗剤」と「洗浄剤」の区別があり、それらは明確な定義で分類されていることをご存知ですか?ざっくり言うと次の通りです。
【洗剤】界面活性剤が主成分
【洗浄剤】アルカリ剤の中和作用で落とす。洗浄力はこちらが強い
「掃除」「清掃」そして「洗浄」の違いと使い分け方、まとめ
「掃除」「清掃」「洗浄」。これら三つの言葉の違いと使い分け方、そしてそれぞれの言葉の関係をご理解いただけましたでしょうか。
おさらいの意味もこめて、もう一度「掃除」「清掃」「洗浄」の違いと関係を示す公式を示し、このページを終わらせようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。