真鍮とは/メッキとの違いや手入れの方法、アレルギーまで徹底解説

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アンティークのような風合いが可愛いと、アクセサリーや生活雑貨のジャンルで注目を集めている真鍮(しんちゅう)。このページでは真鍮とメッキの違いや、サビ(酸化)で変色した真鍮のお手入れの方法。気になる金属アレルギーについてまとめています。

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真鍮とは?

真鍮とは銅と亜鉛の合金で5円玉の素材

真鍮(しんちゅう)とは、銅と亜鉛の合金で黄銅(こうどう、おうどう)やブラスと呼ばれることもあります。

もっとも身近なものだと5円玉の素材が真鍮です。真鍮は腐食しにくく加工もしやすいため、昔から建築資材や家具、仏具などに使用されてきました。

ちなみに真鍮が日本に伝わったのは江戸時代。当時は真鍮はとても貴重で純金よりも高価でした。そのため、江戸時代に建てられた日光東照宮のきらびやかな装飾には「最も高価な貴金属」として真鍮がふんだんに使われているんですよ。

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真鍮とメッキの違い

真鍮が銅と亜鉛を混ぜ合わせた金属素材であるのに対して、メッキは鉄やアルミニウムなど値段の安い金属素材の表面にゴールドやシルバーなどを薄く塗って、あたかも本物の金や銀に見せかけたものです。

よく、格好をつけていた人がそれまで隠していた本当の姿をさらしてしまうことを「メッキがはがれる」などと表現しますたが、これは鉄やアルミニウムを覆っていたゴールドやシルバーがはがれ、本物の金や銀でなかったことがバレることに由来します。

真鍮はその点でも何かに見せかけているわけではありません。あくまでも真鍮は真鍮、本物です。無垢な素材です。真鍮が人気の理由は、そんなところにもあるようです。

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変色(サビ、酸化)しやすい真鍮のお手入れ方法

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真鍮の弱点は変色(サビ、酸化)しやすいこと

鋳造したての真新しい5円玉はピカピカと輝いてとてもキレイですが、古い5円玉って黒ずんでピカピカした輝きも失われていますよね。

5円玉のピカピカとしたキレイな輝きがすっかりなくなり、くすんだ色に変色してしまうのはサビ(酸化)によるものです。

真鍮はとても水分に弱いのです。だから、常に人の手から手へと渡っている5円玉は手のひらのわずかな汗で変色してしまうのです。年数の経った真鍮製の建具や仏具の色が変色してしまいますが、これも湿気などの影響です。

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真鍮のお手入れ方法

あっという間に変色してしまうのが弱点の真鍮ですが、お手入れは簡単で身近にある素材をつかって真鍮のピカピカした輝きを保つことができます。また、変色してしまっても輝きを取り戻すのが比較的簡単なのも真鍮の特徴のひとつです。

真鍮の代表的なお手入れ方法を、日頃のメンテナンスと変色してしまった後の輝きを取り戻す方法とに分けてまとめてみました。

輝きをなくさないために日頃から行いた真鍮のメンテナンス

  • アクセサリー類など肌に身につけるものは、使用後は柔らかい布で汗や油分などを丁寧にふき取り、湿気の少ない場所で保管しましょう。ビニール袋などに入れ、空気に触れないようにすることで変色を防ぐこともできます。
  • 生活雑貨などもこまめに柔らかな布で拭いてあげましょう。ただし濡れた布で拭くのは厳禁です。またハンドクリームが変色を防いでくれると言われています。

変色(サビ、酸化)してしまった真鍮の輝きを取り戻す方法

  • 市販の磨き布(ポリッシュクロス)に少量の研磨クリームをつけて磨きあげると輝きを取り戻せますよ。磨き布も研磨クリームも東急ハンズなどで求めることができます。
  • 重曹でも真鍮の輝きを取り戻すことができます。ティースプーン1杯の重曹に水を加えてトロトロの状態にし布に含ませて磨きます。磨き終わったら水分はしっかりと拭き取ってください。
  • お料理用のお酢に浸すだけでもピカピカになります。タバスコやレモン果汁も使えます。ただしこの場合も、ピカピカになったあとは水分を拭き取ることを忘れないようにしてください。
  • 真鍮には緑青(ろくしょう)というサビが発生する場合があります。その名の通り緑と青の中間色のサビです。もし緑青が出てしまったら、お酢に同じ量の塩を混ぜたものを布に含ませてよく磨いてください。

真鍮の変色は美しさでもある

以上がよく知られた真鍮のお手入れ方法ですが、古美術やアンティークの世界などでは真鍮の変色に味わいを見出し楽しむ文化があります。「侘び寂び」と呼ばれる文化です。

好みに応じて輝きを保ったり、変色を楽しんだりできるのも真鍮の魅力です。あなたなりの真鍮の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

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注意!真鍮は金属アレルギーが起こりやすい素材です

金属アレルギーが起こりやすい要注意の金属素材にはニッケル、コバルト、クロム、銅、亜鉛、真鍮、水銀、バラジウム、スズなどがあります。

これら要注意の金属素材に含まれている銅と亜鉛の合金が真鍮です。

残念ながら真鍮は金属アレルギーが起こりやすい素材です。真鍮を使う前に、皮膚科などで、どの金属に対してアレルギー反応があるのかを調べるパッチテストを受けることを強くオススメします。

真鍮を普段づかいに取り入れ暮らしをいろどるために

以上、真鍮のアクセサリーや生活雑貨をこれから暮らしに取りいれてみたいとお考えの方が知っておくべき基本的なことがらをまとめてみました。

輝いてもいても美しく、古美色にも味わいのある真鍮。その魅力、そしてメリットとデメリットを把握して真鍮のある暮らしを楽しんでください。

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