「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する方法3選

「温かい」と「暖かい」の2つの言葉は、多くの国語辞典が同じ意味を持つ言葉として解説しているため、違いを区別することが難しい言葉の一つです。このページでは「温かい」と「暖かい」をシンプルに区別する3つの方法を示し、それぞれについて説明しています。

「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する方法3選

「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する、代表的な3つの方法を一覧表形式にまとめました。例外もあるためこれですべてが解決するわけではありませんが、たいがいのケースはこの3つの方法に当てはめることで区別がつくはずです。

温かい 暖かい
【1】反対語に置き換えて区別する

この手法を詳しく知る >>
▼温かいスープ
○ 冷たいスープ
× 寒い(涼しい)スープ
▼今日は暖かい
○ 今日は寒い(涼しい)
× 今日は冷たい
【2】類義語に置き換えて区別する

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▼温かいスープ
○ 熱いスープ
× 暑いスープ
▼今日は暖かい
○ 今日は暑い
× 今日は熱い
【3】感じ方、感じる身体の部位で区別する
この手法を詳しく知る >>
指や舌など身体の一部で感じる 全身で感じる
【補足】区別するヒントとなるキーワード 温度 気温



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「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する方法3選を解説

「温かい」と「暖かい」、それぞれの言葉の意味

「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する方法を詳しく解説する前に、「温かい」と「暖かい」それぞれの言葉の意味を確認してみましょう。

実は多くの国語辞典が「温かい」と「暖かい」を同じ意味の言葉として解説しているのですが、小中学生向けの国語辞典の一部がこれら二つの言葉を明確に区別して解説していました。

次の通りです。

かい】くない程度の温度
かい】くない程度の気温

この意味の違いを踏まえて、「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する3つの方法それぞれを説明いたします。

反対語に置き換えて「温かい」と「暖かい」を区別する

「温かい」と「暖かい」は両方とも「あたたかい」と読むため区別しにくい言葉ですが、それぞれの言葉の反対語は全く異なるため区別するのが簡単です。

温かい ←→ 冷たい
暖かい ←→ 寒い

そこで、文中に含まれる「温かい」または「暖かい」を反対語に置き換えても意味の通じる文になるか。それとも不自然、意味不明の文になるかで違いを区別します。以下に例をあげてみます。

【例】温かいスープ

この文の「温かい」を「冷たい」または「寒い(涼しい)」に置き換えてみてください。そして置き換えてみて不自然かまたは意味不明な方を消去しましょう。

【1】冷たいスープ
【2】寒いスープ

明らかに不自然かまたは意味不明なのは【2】の「寒いスープ」です。よって【2】を消去すると残りは【1】。【1】の「冷たい」の反対語は「温かい」。

よってスープの形容詞としてふさわしいのは「温かい」と判断ができます。

「温かい」と「暖かい」に限らず、異字同訓の一対の言葉は反対語から逆算して考えると、それぞれの違いが理解しやすくなります。この手法は応用がきくので覚えておくと便利ですよ。

反対語に置き換えて「温かい」と「暖かい」を区別する3ステップ

【1】反対語に置き換える 【2】不自然な方を消去する 【3】残った一つの「反対語」を元に戻す
温かいスープ

冷たいスープ
寒いスープ
冷たいスープ
寒いスープ
冷たいスープ

温かいスープ

類義語に置き換えて「温かい」と「暖かい」を区別する

上に述べた反対語に置き換えて区別する方法と、次に説明する類義語に置き換えて区別する方法は、それぞれの基本的な考え方は同じです。

ただし、反対語とは異なり類義語も以下のように漢字は異なれど読みは全く同じ言葉です。しかし、同じ異字同訓の一対の言葉であっても比較的区別するのが簡単です。

温かい ≒ 熱い
暖かい ≒ 暑い

そこで、文中に含まれる「温かい」または「暖かい」を類義語に置き換えても意味の通じる文になるか。それとも不自然、意味不明の文になるかで違いを区別します。置き換えて、不自然な方を消去し、残った類義語から逆算するという手順は反対語の時の同じです。

【例】温かいスープ

この文の「温かい」を「熱い」または「暑い」に置き換えてみてください。そして置き換えてみて不自然かまたは意味不明な方を消去しましょう。

【1】熱いスープ
【2】暑いスープ

類義語に置き換えて「温かい」と「暖かい」を区別する3ステップ

【1】類義語に置き換える 【2】不自然な方を消去する 【3】残った一つの「類義語」を元に戻す
温かいスープ

熱いスープ
暑いスープ
熱いスープ
暑いスープ
熱いスープ

温かいスープ

感じ方、感じる身体の部位で区別する

反対語や類義語に置き換えて「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する手法は、人によってはかえって混乱を招く場合もあるかもしれません。

特に小さなお子さんなどにこの手法を伝えてしまうと余計に「温かい」と「暖かい」の区別がつかなくなる恐れすらあります。

そこで「温かい」と「暖かい」の違いを直感的に判断する手法をご紹介します。以下にご紹介するこの手法は、NHKが放送の中で「温かい」と「暖かい」を使い分ける基準の一つとしているものです。

温かい:指や舌など身体の一部で感じる
暖かい:全身で感じる

スープを「温かい」と感じるのは舌や口の中などの身体の一部です。冬に使うカイロ「温かい」と感じるのも、カイロを触れた手などの身体の一部です。

一方で部屋や季節を「暖かい」と感じるのは、身体の中の特定の場所ではなく全身で感じるものです。

身体の一部か、それとも全身か。

「あたたかさ」をどこで感じるのか、どうやって感じるのか。このポイントで判断すれば「温かい」と「暖かい」の違いを直感的に区別できるのではないでしょうか。

区別法3選では区別するのが難しい例外:心で感じる「あたたかい」

以上、「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する3つの方法をお伝えしましたが、もちろん上に述べた3つの方法では区別できない例外があります。

上に述べた手法で区別がつくのは主に身体で体感する「あたたかい」ですが、身体ではなくて心で感じる「あたたかい」は、上記の3つの手法で区別するのが困難な場合が少なくありません。

心で感じる「あたたかい」の具体例は次のようなものです。

あたたかい言葉  あたたかい笑顔
あたたかい色

心で感じる「あたたかい」は、あまりにも深く考えすぎると混乱が生じるだけです。これらは慣用表現として丸暗記してしまうのが無難かもしれません。

温かい言葉  温かい笑顔
暖かい色

「温かい」と「暖かい」の違いと使い分けを区別する方法まとめ

いかがでしたか?「温かい」と「暖かい」の違いを区別する考え方を様々な角度から整理してみましたが、一番肝心なことは「温かい」と「暖かい」それぞれが持つ言葉の意味をしっかりと覚えておくことであると思います。

  • 【温かい】熱くない程度のここちよい温度
  • 【暖かい】暑くない程度のここちよい気温



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