「精算」と「清算」の違い/業務上で使い分ける3つのポイント

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「精算」と「清算」という似て非なる言葉の使い分けを、ビジネス現場で迷う人は少なくありません。このページでは日々の業務上で「精算」と「清算」を正しく使い分けるポイントを示し、その背景にある言葉の意味の違いを解説しています。

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日々の業務上で「精算」と「清算」を正しく使い分けるポイント3つのポイント

  1. 【精算】経費精算など、通常の業務フローの中で金銭を計算する
  2. 【清算】借入金清算や会社清算など、始末をつけるための特殊な業務
  3. 【補足】始末をつけるという意味合いから転じて、「清算」は人間関係など金銭以外の事柄にも用いられる
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「精算」と「清算」の違いと業務上で使い分けるポイントを解説

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「精算」日々の業務フローの中で発生

【精算】主に金銭を詳しく計算する、精密に計算する、反対語は概算

経費のセイサンや仮払金・立替金のセイサンなど、日々の業務フローの中で繰り返し発生するような通常の金銭の計算の際に用いるのが「精算」です。

ところで会計用語に詳しい方はここで迷いが生じるかもしれません。仮払金・立替金のセイサンは貸し借りのセイサンに当たるため「精算」よりも「清算」が適当ではないかと。

貸借対照表に大きな影響を与えない範囲内のものであれば「精算」。貸借対照表に大きな影響を与え、決算の中などで行われる臨時且つ特別な取引は「清算」。

このように「精算」と「清算」を区別してください。

【精算の用例】経費精算、領収書の精算
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「清算」臨時且つ特殊な業務

【清算】金銭の貸し借りに始末をつける、過去の関係に始末をつける

「精算」が日々の業務フローの中で繰り返し使う言葉であるのに対して、「清算」特殊且つ臨時の業務の中で用いられることの多い言葉です。

また上の「精算」の項目でも述べたように、「清算」は貸借対照表(会社の財務)に大きな影響を及ぼすため、その決定には経営判断がともなう場合が大半を占めます。

また「清算」は貸し借りの始末をつけるという意味から転じて、商取引以外の人間関係などに始末をつける際にも「清算」という言葉が用いられるようになりました。

ところで、日常生活の中においても「過去の清算」や「人間関係の清算」などということは滅多に行われません。このことからも「清算」という言葉が特殊且つ臨時の場合に使う言葉であることがご理解いただけるかと思います。

【清算の用例:ビジネス】借入金の清算、債権債務を清算する、会社清算
【清算の用例:ビジネス以外】人間関係の清算、過去を清算する
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「精算」と「清算」の違いまとめ

「精算」と「清算」の違いを区別し正しく使い分けるためのポイントはご理解いただけましたでしょうか。

最後にもう一度、「精算」と「清算」を業務上で正しく使い分けるための3つのポイントを用例とともにおまとめいたします。お役に立てれば幸いです。

  1. 【精算】経費・立替金・仮払金精算など、通常の業務フローの中で金銭を計算する
  2. 【清算】借入金清算・会社清算など、始末をつけるための臨時且つ特殊な業務
  3. 【補足】人間関係の清算・過去の清算など、「清算」は金銭・商取引以外の事柄にも用いられる
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