ビジネスで使われる「広告」と「宣伝」の違い/全く異なる語源

「広告」と「宣伝」という二つの言葉は、ビジネスの現場ではほぼ同じ意味で用いられていますが、そもそもは全く異なる意味を持つ言葉です。このページでは、ビジネスの現場における「広告」と「宣伝」の微妙な違いと、その背景にある決定的な違いを解説しています。

ビジネスで使われる「広告」と「宣伝」の違い

ビジネスの現場で使われる際の「広告」と「宣伝」。二つの言葉の微妙な違いを、それぞれの言葉の語源をもとにして大胆に単純化した分類を行うと次の通りです。

広告 宣伝
知らせる相手 商品やサービスの名前・存在をまだ知らない人 商品やサービスの名前・存在をすでに知っている人
知らせる内容 商品やサービスの名前・存在 商品やサービスの性能・効能
言葉の意味 顧客を誘致するために商品を多くの人に知らせること 商品の効能などを多くの人に説明して理解・共感を求める



Sponsored Link

ビジネスで使われる「広告」と「宣伝」の全く異なる語源

「広告宣伝」という四字熟語を構成する「広告」と「宣伝」という二つの言葉は、ビジネスの現場では、双方とも商品やサービスを広く知らしめるという意味で使われています。

しかし厳密に言えば言葉の意味が微妙に異なる「広告」と「宣伝」。その違いは、それぞれの言葉の語源に由来します。

以下に、「広告」と「宣伝」の語源をご紹介しながら二つの言葉の意味の違いを、さらに詳しく解説します。

「広告」の語源と定義

「広告」という熟語は、英語の「advertising、アドバータイジング」の訳語としてつくられた日本語です。ちなみに「広告」の語源となる「advertising、アドバータイジング」には、明確な三つの定義が存在します。

広告であるための三条件

  1. 広告主が管理可能な広告媒体を使っていること
    管理可能な広告媒体とは、広告主が広告の掲載期間や掲載内容をコントロールできることを意味しています。広告主のコントロールが及ばない新聞や雑誌の記事、テレビ番組の中で取り上げてもらうパブリシティは広告とはみなされません。
  2. 非人的媒体であること
    非人的媒体とは、人による営業活動や口コミ以外の手段を意味しています。既往のマスコミ4媒体と言われる新聞、雑誌、テレビ、ラジオに加え、昨今ではインターネットも非人的媒体に加えられています。
  3. 明示された広告主が行っていること
    広告主が明らかであること。そして広告主が示されていること。

「宣伝」の語源は政治目的にあった

「広告」が商業活動の中で生まれ、主にビジネスの世界のためにつくられた言葉であるのに対して、「宣伝」という熟語はそもそもは政治宣伝を意味する「propaganda、プロパガンダ」の訳語の一つでした。

「propaganda、プロパガンダ」とは、特定の主義・思想や政治的意図を一方的に大衆に刷り込もうとする情報による大衆操作を意味する言葉で、「通常情報戦」「心理戦」「世論戦」そして「宣伝戦」などと和訳されました。

昭和初期、「広告」以上の情報伝達力を持つ「宣伝」という概念に着目したある企業が、商業目的の「宣伝部」を設置したことが発端となり、ビジネスの現場でも「宣伝」が「広告」と同義語として用いられるようになりました。

昨今、「宣伝」という言葉はビジネスを目的として用いられるの一般的で、「広告」は「宣伝」の一部として認識されています。

ビジネスで使われる「広告」と「宣伝」の違い、まとめ

いかがでしたか?「広告」と「宣伝」の語源を知ることで、二つの言葉の違いがより明瞭にご理解いただけたのではないでしょうか。

「広告」と「宣伝」の違いのポイントを、最後にもう一度まとめさせていただきます。

広告 宣伝
知らせる相手 商品やサービスの名前・存在をまだ知らない人 商品やサービスの名前・存在をすでに知っている人
知らせる内容 商品やサービスの名前・存在 商品やサービスの性能・効能



Sponsored Link




Sponsored Link