「木材」「材木」の違いと使い分けの例文

「木材」「材木」は、どちらも家などの建築物や椅子などの製品に使われる木を指す言葉ですが、以下のような違いがあります。

  • 【木材】
    木を伐り出して丸太にした状態。また、切って様々な用途で使われる木(材木も含む)
  • 【材木】
    建築や製品に役立つように板や角材に加工された木

このページでは「木材」「材木」の違いについて、詳しい意味と具体的な使い方とともにわかりやすく解説しています。

「木材」「材木」の意味と例文

まず、「木材」「材木」の辞書での意味を確認しておきましょう。

【木材】
建築・工作・パルプなどの材料にする、切りそろえた木。材木。

【材木】
建築や土木などの材料とする木。木材。多く、角材・板などに加工してあるものをいう

出典:『明鏡国語辞典』

どちらも材料になる木で、「木材」は「材木」に「材木」は「木材」にとお互いの言葉で説明し合っているので違いがよくわかりません。

ここでは詳しい意味や例文を元にしながら、どちらか一方しか使えない場合とどちらを使ってもいい場合とを確認していきます。

「木」「材」の意味

言葉の意味を知るときには、漢字の意味を知るとよりわかりやすくなります。「木材」と「材木」はどちらも「木」「材」という漢字の組み合わせですから、まずそれぞれの意味を確認しておきましょう。

「木」の成り立ちはよく知られていると思いますが、これは立っている木の様子から作られた漢字です。

「材」は左側には「木」がありますが、右側の「才」は何でしょうか。これは、川の氾濫を遮って止めるために建てられた堰(せき)を表しています。つまり、「材」は木で作った堤防のようなもののことです。

堰(せき)は氾濫を止める重要な役割を持っていることから、「材」は「物事に役立つもの」という意味を持つようになりました。「木」だけではなく「人材=役立つ人」「教材=教えるのに役立つもの」のように様々な「役立つもの」を表すときに用いられます。

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「木材」「材木」意味の違い

では、「木」「材」の組み合わせから出来ている「木材」「材木」の意味の違いを見てみましょう。

「木材」は「木」が先にあるので木そのものに重きが置かれています。山で木を伐採して建や製品に使われる材料にするまでには様々な工程があります。ごく簡単にまとめると、木を切り倒して樹皮をはぎ、使いやすい大きさや板状に切るなどの加工をして、乾燥させるという流れです。一般的に「木材」はその初期の工程のものを指し、樹皮をはいで丸太になった状態までです。

一方で「材木」は「材=役に立つもの」が先にあるので、役に立つ形になった状態であることが重視されています。木を丸太のままの状態で役立てることはあまりなく、使いやすいように加工されますよね。その加工された状態が「木材」です。先程の工程で言えば、使いやすい大きさや板状に切ったあたりからが「材木」と呼ばれます。

ただ辞書の説明からもわかるように「木材」と「材木」で厳密な線引きがされているわけではなく、言い換えが可能な場合も多くあります。

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「木材」「材木」のどちらでも使える場合

では、「木材」と「材木」のどちらでも使える場合を見ておきましょう。ニュアンスに少し違いはありますが、どの例文でもどちらを使っても間違いではありません。

・強度を得るために、木材/材木の代わりに鉄のパイプが使われている。
・ホームセンターで木材/材木を買ってDIYをした。

一つ目の例文で「鉄のパイプ」と対比される大きさや形のものは「木材」ではなく「材木」のはずですが、「木材」が使えます。鉄や石などの他の材料ではなく「木」であることが伝わればいいからです。

また、二つ目の例文で「木材/材木」の違いを厳密に考えると、「木材」を使うとホームセンターで丸太を買ったことになりますが、それは考えられませんよね。ホームセンターで「木材コーナー」という表示はよく見られますが、これも「木が買えるコーナー」であるというカテゴリーが伝わればいいので「木材」でもいいのです。

このように、厳密に違いを考えると「材木」が適切な場面で「木材」が使われることが多くあります。これは「木材」という言葉のほうが「材木」よりも大きな概念を持っているからです。「木材」は丸太から板までのどのような状態であっても、それが切って様々な用途で使われる木であれば「木材」と呼ぶことができます。

「木材」「材木」のどちらか一方しか使えない場合

では、次に「木材」と「材木」のどちらか一方しか使えない場合を見ておきましょう。

〇木材からパルプを作る。
✕材木からパルプを作る。

パルプは紙などを作るときに用いられる植物繊維です。木からパルプを作る場合には、原木を加工して作られます。「材木」になった状態からでは作れないので、「材木からパルプを作る。」とは言えません。

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「木材」「材木」の違い、まとめ

「木材」「材木」の違いと正しい使い分け方、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。最後にもう一度、正しい使い分けのポイントを以下に記します。頭の中の整理にお役立てください。

  • 【木材】
    木を伐り出して丸太にした状態。また、切って様々な用途で使われる木(材木も含む)
  • 【材木】
    建築や製品に役立つように板や角材に加工された木