「昨年」と「去年」の違い/年賀状で絶対NGなのはこちら!

「昨年」と「去年」、これら二つの言葉の意味はほぼ同じですが、特に年賀状などで使い分けを誤ると大変なことになります。このページでは「昨年」と「去年」の違いと正しい使い分け方をまとめています。

「昨年」と「去年」違いのポイントはここ!

昨年 去年
意味 今年の前の年 今年の前の年
使い分け 文書
丁寧な言葉づかいが求められる場面
親しい人との日常会話
親しい人とのメールやSNSのやりとり
年賀状 使えるが「旧年」を推奨 使ってはダメ!!

「昨年」と「去年」違いのポイントが一目でわかるように、上記のとおり一覧形式であわわしてみました。

以下にもう少し詳しい解説を付け加えさせていただきます。「昨年」と「去年」違いの背景にあることを理解し、適切な使い分け方の参考にしてください。



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「昨年」と「去年」の意味

「昨年」と「去年」、これら二つの言葉の意味は両方とも「今年の前の年」をあらわしています。2017年の昨年も、2017年の去年も、ともに2016年。つまり前の年を表す言葉としては同じ意味を持っています。

しかしこれら二つの言葉にはその意味合いに若干の違いが存在します。

「昨年」特有の意味

「昨年」という言葉、ある状態が前の年から今年まで継続していることを表現します。

営業報告などで「昨年対比」という言い方が使われますが、これは営業活動が前年から今年まで継続しているからです。

ちなみに「昨年」という言葉は明治時代に生み出された比較的新しい言葉です。

「去年」特有の意味

「去る」という漢字が当てられている「去年」という言葉は、文字通り前の年が去ったことを表しています。「昨年」と比べて継続性の意味合いは希薄になります。

「昨年」が明治時代に作られた言葉なのに対して「去年」は古くから使われてきた漢語で、かつては「きょねん」ではなく「こぞ」と発音されていました。

万葉集の中にも次のような和歌が残されています。

去年(こぞ)の春 逢へりし君に 恋ひにてし 桜の花は 迎へけらしも
巻八(一四三〇)

「昨年」と「去年」の使い分け/年賀状でNGワードの理由

「今年の前の年」というまったく同じ意味を持つ「昨年」と「去年」ですが、使い分け方を間違ってしまうと、コミュニケーションにぎこちなさが生じかねません。では、円滑なコミュニケーションをとる上で、どのような使い分け方が適切なのでしょうか。

「昨年」を使う場面

人とのコミュニケーションの中で「昨年」を使うのは、丁寧な言葉づかいが求められる場面です。目上の人や大切な取引先との会話。改まった席などでの会話です。

また、文書なども「昨年」を用いるようにしましょう。

「去年」を使う場面

親しい人との日常会話に「昨年」を使ってしまうと、相手との間にかたくるしくてぎこちない空気を醸し出してしまいがちです。

丁寧な言葉づかいが求められない場面では「去年」を用いるようにしましょう。

特に注意したい年賀状での使い分けと「去年」がNGワードの理由

おめでたい席や場面で使ってはならない「忌み語」というのをご存知でしょうか?縁起の悪いこと、不吉なことを連想させるようなネガティブな言葉を意味します。

「去年」に含まれている「去」という漢字。「去」とは「去る」のことですが、この漢字が一般的に「忌み言葉」として認識されています。

よって、新年を祝う年賀状でNGワードであるのはもちろんのこと、結婚式などおめでたい席でのスピーチでも避けるべき言葉です。

また親しい人との会話といえども新年の挨拶でも使わないのが無難です。

年賀状で「去年」は絶対にNG、使ってはいけません。年賀状には「昨年」を使うか、または「旧年」を使いたいものです。

ちなみに「旧年」とは「新年」と対になるお正月限定の季語です。季節の挨拶は美しい季語を積極的に用いましょう。

「昨年」と「去年」の違い、まとめ

「昨年」と「去年」に大きな違いはありませんが、普段の日においても丁寧な言葉づかいが求められる場面では「昨年」を、親しい人との日常会話では「去年」を用い、大事な人とのコミュニケーションが円滑になるよう心がけたいものですね。




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