マフラー,ストール,ショール,スカーフの違いと使い分け方

「マフラー」「ストール」「ショール」「スカーフ」の意味の違いは次の通りです。

  • 【マフラー】厚手で細長い防寒用の襟巻きのこと。
  • 【ストール】幅の広い長方形の肩掛けのこと。
  • 【ショール】厚手で大判サイズの肩掛けのこと。
  • 【スカーフ】首に巻いたり頭を覆ったりする正方形の薄い布のこと。

このページでは、「マフラー」「ストール」「ショール」「スカーフ」、それぞれの違いと使い分け方についてさらに詳しく解説しています。

【マフラー】厚手で細長い防寒用の襟巻きのこと。

「マフラー」は厚手で細長い防寒用の襟巻きのことです。

基本的には防寒用のため、寒い冬の季節に使用します。

また、男女問わず用いられます。

素材はウール、アクリル、カシミヤ、シルクなど、さまざまな種類があります。

他の襟巻きに比べて厚手で、コーディネートとしてボリューム感を出すことができますが、反面かさばりやすいという欠点があります。

「マフラー」の由来は、包む・覆うという意味の「muffle」です。

ー「マフラー」の特徴まとめー

  • 見た目:厚手で長方形
  • 季節:冬
  • 主な用途:襟巻き、冬の防寒具

【マフラー】毛糸・布などの、細長い襟巻き

三省堂「大辞林」

【ストール】幅の広い長方形の肩掛けのこと。

「ストール」は幅の広い長方形の肩掛けです。

「ストール」の本来の用途は肩掛けですが、「マフラー」のように首に巻くことも多く、使い方はどちらも間違いではありません。

肩掛けとしては主に女性用でしたが、現代では襟巻きとしての用途も増えたことで男女問わず用いられます。

季節は素材を選べばオールシーズン使用できます。

春夏はコットンや麻、秋冬はウールやカシミヤなど、さまざまな種類があり、いずれも「マフラー」よりも生地が薄いのが特徴です。

形や柄などのバリエーションが豊富で、デザイン性があるため、防寒具としてもファッションとしても幅広い用途があります。

「ストール」の起源は、古代ローマの女性が着用したストラという上着が前身とも、中世カトリック聖職者が首から下げていた帯状のものが変化して「ストール」になったともいわれています。

ー「ショール」の特徴まとめー

  • 見た目:幅の広い長方形
  • 季節:オールシーズン
  • 主な用途:肩掛け、襟巻き、防寒具

【ストール】婦人用の長い肩掛け。イブニングドレスなどのアクセサリーに用いる。

三省堂「大辞林」

【ショール】厚手で大判サイズの肩掛けのこと。

「ショール」は厚手で大判サイズの肩掛けのことです。

「ショール」の素材はウールやコットンなどで、見た目が「ストール」と似ていて明確な違いはありません。

異なる点は使用目的で、「ストール」は肩掛け・襟巻きに使用しますが、「ショール」は肩掛けのみで、基本は女性用です。

また、サイズが大判で厚みがあることが多く、防寒としてひざ掛けなどにも適しています。

季節は素材を選ぶことでオールシーズン使用でき、主に三角形に折って肩に羽織ります。

「ショール」の発祥はインドの男性用伝統衣装で、体に巻くようにして用いられます。

日本では明治中頃、着物用の防寒具としてウール素材の「ショール」が作られたのが始まりです。

―「ショール」の特徴まとめー

  • 見た目:厚手で大判サイズの長方形や三角形
  • 季節:オールシーズン
  • 主な用途:肩掛け、防寒具

【ショール】防寒や装飾用として用いる婦人用肩かけ。普通、長方形のものをいう。

三省堂「大辞林」

【スカーフ】首に巻いたり頭を覆ったりする正方形の薄い布のこと。

「スカーフ」は首に巻いたり頭を覆ったりする正方形の薄い布のことです。

襟巻きとしては他のものに比べてサイズがとても小さく、生地も薄いため、防寒の用途はありません。

ファッションのワンポイントアイテムとして用いられ、女性の制服の一部として使用されることもあり、その場合はネッカチーフと呼ばれます。

基本は女性が使用しますが、男性も使用することが増えています。

素材はシルク、コットン、ポリエステルなどです。

首に巻いたり頭に巻いたりすることが主な使用方法ですが、その他にもベルト代わりに腰に巻いたり、コーディネートのアクセントとしてバッグに巻いたり、幅広い用途があります。

「スカーフ」の起源は、北方民族が防寒用に使った布製の襟巻きで、それがファッションアイテムとして発展したといわれています。

―「スカーフ」の特徴―

  • 見た目:薄手の正方形
  • 季節:オールシーズン
  • 主な用途:首に巻く、頭を覆う

【スカーフ】婦人が首に巻いたり、頭をおおったりするのに用いる薄い方形の布。「―を首に巻く」

三省堂「大辞林」

「マフラー」「ストール」「ショール」「スカーフ」の意味の違い、まとめ

「マフラー」「ストール」「ショール」「スカーフ」の言葉の違い、おわかりいただけましたでしょうか。

このページの最後にもう一度、それぞれの違いのポイントを以下にまとめますので、おさらいにご活用ください。

  • 【マフラー】厚手で細長い防寒用の襟巻きのこと。
  • 【ストール】幅の広い長方形の肩掛けのこと。
  • 【ショール】厚手で大判サイズの肩掛けのこと。
  • 【スカーフ】首に巻いたり頭を覆ったりする正方形の薄い布のこと。
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