謝罪にもお礼にも使える便利な言葉「すみません」には一字違いの「すいません」という言葉が存在します。これら二つの言葉は違うものなのか、使い分けは必要なのか。このページで「すみません」と「すいません」の違いについて簡潔にして詳しくお伝えしています。
このページの目次
「すみません」と「すいません」の違いを最速で理解する3つのポイント
- 「すみません」と「すいません」の間に違いはない
- 「すみません」が正しい
- 「すいません」は江戸の方言から生まれた口語
「すみません」と「すいません」の違い3つのポイントを詳しく解説します
上に述べた3つのポイントそれぞれについて、もう少しだけ詳しい解説を加えます。「すいません」と「すみません」の違いについて理解を深めてください。
「すみません」と「すいません」の間に違いはない
「すみません」と「すいません」、その間に違いはありません。「すみません」の口語体が「すいません」、ただそれだけのことです。
口語になって言葉が変化してしまった、とてもわかりやすい例として「ありがとうございます」という言葉が挙げられます。
原型をとどめないほどに崩壊した口語「あざーす」がそれです。
「ありがとうございます」と「あざーす」は、見た目も音感もまったく異なる言葉ですが口語になって変化しただけで意味するところに違いはありません。
「すみません」と「すいません」の関係もこれと同じことです。
「すみません」が正しい
ただし、正しい言葉づかいが求められる状況。例えば上司や目上の人、お世話になった方に応対するなど、心を込めて真摯に振舞わなければならないケース。
このような時に「あざーす」という口語を用いるのはふさわしくないと常識で判断できるかと思います。
これと同じことで「すみません」と「すいません」の二つの言葉に違いはありませんが、正しい言葉を選ぶなら、口語になる以前の本来の言葉「すみません」です。
正しい言葉づかいが求められる状況では「すみません」を用いてください。
「すいません」は江戸の方言から生まれた口語
「すみません」が正しい言葉であると頭ではわかっていても、つい使い慣れた「すいません」をうっかり使ってしまいそうで不安だ。
そんな方は「すいません」が方言であることを心得ておくといいかもしれません。
「すみません」は関西の方言では「すんません」「すんまへん」と言いますが、正しい言葉づかいが求められる場面で「すんません」「すんまへん」はさすがに使えないはずです。
これと同じで「すいません」も江戸で発生した方言だという認識があれば、正しい言葉づかいが求められる場面で「すいません」を避けることができるのではないでしょうか。
「すみません」と「すいません」の違いまとめ
「すみません」と「すいません」の違いを理解し、正しく使い分けるためのポイントを最後に今一度まとめておきます。
- 「すみません」と「すいません」の間に違いはない
- 「すみません」が正しい
- 「すいません」は江戸の方言から生まれた口語
また当サイトでは「すみません」の語源についても解説する記事を掲載しています。あわせてご笑覧ください。