「俳句」「川柳」「短歌」の意味と違いを解説

「俳句」「川柳」「短歌」は良く似ているので、どのような違いがあるかよくわからない人も多いでしょう。簡単に説明すると、それぞれ以下のような意味があります。

  • 【俳句】五・七・五のリズムを持つ日本国有の歌。季語を含む。
  • 【川柳】五・七・五のリズムを持つ歌。細かいルールはなく主に人情や世態を捉えたものが多い。
  • 【短歌】五・七・五・七・七のリズムを持つ日本国有の歌。

このページでは、「俳句」「川柳」「短歌」の詳しい意味と違いを解説していきます。

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「俳句」「川柳」「短歌」の詳しい意味

辞書では、「俳句」「川柳」「短歌」の意味について、以下のように記述されています。

【俳句】
五・七・五の十七音節からなる短詩。季題をよみ入れることを旨とする。(もと、俳諧連歌の発句が独立したもの)。

【川柳】
俳句と同形式の短詩で、日常生活に題材を求めて人情・世態などを鋭くとらえ、滑稽・諷刺・機知を宗とするもの。季語・切れ字などの制約はない。

【短歌】
五・七・五・七・七の語句からなる歌。

出典:三省堂「新明解国語辞典第六版」より抜粋

それぞれ詳しく解説していきましょう。

「俳句」の意味

「俳句」とは、五・七・五の十七音で作る和歌(日本国有の歌)で、季語を含むのが特徴です。季語とは季節を表す言葉になります。「俳句」はたった十七音で季節と絡めて自然の風景や人の心情を表した、とても奥深い歌です。

辞書の解説にもあるように、「俳句」は「連歌」から独立したものになります。「連歌」とは、何人かがあつまって長句(五・七・五)と短句(七・七)を順番に読み続けていく形式の歌のことです。

「俳句」の起源は江戸時代で、松尾芭蕉が「俳諧の句」として五・七・五の十七音で歌い流行させたと言われています。松尾芭蕉の俳句をいくつか紹介します。

  • 古池や 蛙飛び込む 水の音
  • 夏草や 兵どもが 夢の跡
  • 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声

とても有名なので「知ってる!」という人も多いでしょう。俳句の歌い手を「俳人」と言います。

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「川柳」の意味

「川柳」は「俳句」と同じく五・七・五の十七音から成り立つ歌ですが、「季語を使う」といった細かなルールはないのが特徴です。

「川柳」は「俳句」を大衆的にしたもので、言葉遊びの要素が含まれています。江戸時代中期に口語(話し言葉)を使った歌が流行し、世に広まったのが起源と言われています。川柳の語源は点者(連歌や俳句を評価売る人)の柄井川柳の名前からきています。

川柳は日常的な話し言葉を使うのが特徴で自由度が高く、子供から大人まで楽しめるため、現在も広く親しまれています。第一生命保険株式会社が毎年募集している「サラリーマン川柳」は、メディアにも取り上げられとても有名ですよね。その他、川柳の公募やコンテストは数多く行われています。

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「短歌」の意味

「短歌」とは、五・七・五・七・七の三十一語句からなる歌です。「俳句」とは違い、季語を使うルールはなく、心情や習慣をテーマにした作品が多い特徴があります。

歴史は3つの中で最も古く、奈良時代の万葉集が起源として有名です。その後、「古今和歌集」「新古今和歌集」も作られ、特に貴族の間で親しまれました。現在も受け継がれている身近な短歌では「百人一首」が挙げられます。

「短歌」と聞くと、「古い歴史のある難しい歌」というイメージを持つ人もいるでしょうが、五・七・五・七・七のリズムに乗せるだけで良いので、実は自由度がとても広い言葉遊びです。

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「俳句」「川柳」「短歌」の違い

「俳句」「川柳」「短歌」の違いを表にまとめました。

俳句川柳短歌
語数五・七・五の十七音五・七・五の十七音五・七・五・七・七の三十一音
ルール季語を含む特になし特になし
起源江戸時代江戸時代奈良時代

この表で見ると、音の数は「俳句」「川柳」が十七音で共通ですが、内容の自由度では「川柳」「短歌」が同じです。

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「俳句」「川柳」「短歌」のまとめ

「俳句」「川柳」「短歌」の意味と違いを詳しく調べると、日本で古くから親しまれているルールに則った言葉遊びであることがわかります。日本語は趣ある美しい言語であり、言葉の選び方や並べ方でさまざまな表現ができるからこそ、このような文化が発展したのでしょう。

最後に、それぞれの意味をもう一度まとめましたので、参考にしてくださいね。

  • 【俳句】五・七・五の十七音から成り立つ日本の歌。季語を含む。起源は江戸時代。
  • 【川柳】五・七・五の十七音から成り立つ日本の歌で、「俳句」が大衆的に変化したもの。季語などの細かなルールはなく主に口語で成り立つ。起源は江戸時代。
  • 【短歌】五・七・五・七・七の三十一音から成り立つ日本の歌。細かなルールは特になく、奈良時代が起源と言われる。