「すみません」「すいません」の違いと語源・由来

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お礼を述べるとき、何かを頼むとき、そして謝るときにも使えてしまう万能の言葉「すみません」。このページでは便利な言葉「すみません」の語源・由来についてまとめています。

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「すみません」の語源・由来を簡潔に説明

  • 「すみません」の語源は「済みませぬ」。
  • 「済む」の否定形「済まぬ」が丁寧語「済みませぬ」に発展。
  • 「済みませぬ」から「すみません」が生じた。
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「すみません」の語源・由来を詳しく説明

「すみません」という言葉のルーツは上に述べた「済む」に加えて「澄む」という言葉にも由来します。「済む」と「澄む」。この二つの「すみません」のルーツについて具体例を示しながらご説明します。

謝罪と「済む」

「済む」を別の言葉に置き換えると「気持ちのおさまりがつかない」です。相手に謝罪する際の「私の気持ちのおさまりがつきません」という言い回しが「私の気持ちが済みません」に変化し、最後の「済みません」だけが謝罪の言葉として残りました。

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感謝と「澄む」

「澄む」を別の言葉に置き換えると「気持ちが澄みきらない」です。恩義を受けた相手に対して「お礼やお返しが不十分で気持ちが澄みません」という、謝罪の気持ちに感謝の気持ちが混ざった言い回しがお礼の言葉「澄みません」に変化しました。

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依頼の「すみません」

「済む」から謝罪の「すみません」が生じ、「澄む」から感謝の「すみません」が生じましたが、「すみません」という言葉はものごとを依頼する時にも用いられます。

依頼の「すみません」は「あなたにこんなことを頼んでしまって申し訳ありません」という謝罪の気持ちをあらわす言い回しから生じたものと言われています。

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【参考】狂言『毛抜』に登場する「すみません」の原型

江戸時代の歌舞伎狂言『毛抜(けぬき、鑷)』に「すみません」の原型のひとつと伝えられる言葉が残されています。

「それではお上にすみそもない」というセリフがそれです。

このセリフにある「すみそもない」は「心が済まない」「気持ちがすっきりとしない」「気持ちが晴々としない」と言った意味で、上に述べた「済む」や「澄む」に通じる言葉です。

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「すみません」の口語・方言

「すみません」とよく似た言葉に「すいません」というものがあります。この「すいません」は「すみません」の口語で、江戸の方言です。

「すみません」「すいません」をどうやって使い分けたら良いかについてもご興味あればご覧ください。

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