「マンション」「アパート」の意味と違い

「マンション」と「アパート」は、どちらも1棟に複数の世帯が住む集合住宅で、以下のような意味が含まれます。

  • マンションは集合住宅の中でも、主に3階建て以上で鉄筋コンクリートの建物に使われる表現。
  • アパートは集合住宅の中でも、主に2階建ての木造、もしくは軽量鉄骨の建物に使われる表現。

このページでは、マンションとアパートの意味と違いを詳しく解説していきます。

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「マンション」と「アパート」の意味

「マンション」と「アパート」を辞書で調べると、以下のように説明されています。

【アパート】
(共通の出入り口がある)現代風の(二階以上ある)棟割長屋。普通、管理人がいる。
※長屋とは、一棟を幾つかに区切って、複数の世帯が別々に住めるようにした家を意味する。

【マンション】
高級性を志向とした高層アパート型の集合住宅(賃貸と分譲方式のものとがある)。


出典:三省堂「新明解国語辞典第六版」より抜粋

「マンション」と「アパート」は、どちらも複数の世帯が住む集合住宅で、「マンション」は「アパート」を別の言葉で表したものなのです。

集合住宅という大きなくくりでは、「マンション」は「アパート」に含まれます。

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「マンション」と「アパート」の違い

「マンション」と「アパート」本来の意味は集合住宅で在り、細かい定義はありません。

しかし、集合住宅にもさまざまなタイプがあり、「マンション」と「アパート」は使い分けされているのが実情です。どんな違いがあるのか、具体的に解説していきましょう。

不動産業界から見た「マンション」と「アパート」の違い

賃貸物件やマイホームを探す時に利用する不動産業では、「マンション」と「アパート」について、主に以下のような定義で言葉分けがされています。

マンションアパート
契約形態分譲・賃貸賃貸
階数主に3階以上主に2階以下
建築構造鉄筋コンクリート主に木造・軽量鉄骨

上記は「主にこのような建物の場合、こちらの名称を使う」程度の、不動産業界ならではの独自の分類方法です。

例えば、ホームズのホームページでは、物件検索をする際の種別として「マンション」「アパート」「一戸建て」があります。上表の基準で分類されているため、同条件を比較した場合の家賃相場は、マンションよりアパートの方が安くなります。

注目すべきは、分譲はマンションに限る点です。

ホームズのホームページのマイホーム購入の分類は「新築マンション」「中古マンション」「新築一戸建て」「中古一戸建て」「土地」の5種類で、「分譲アパート」はありません。

これは、マンションとアパートの建築構造の差から来ているものと思われます。

不動産業界ではアパートは木造、もしくは軽量鉄骨で2階建て以下の建物を意味するため、仮に分譲用にアパートを建築した場合、面積に対する利益率が低くなってしまいます。

一方、いわゆるマンション型の場合、上に積み上げることで同じ面積でもより多くの戸数が建ち利益率アップ。更に耐久年数が長く資産価値も高くなます。これらの差により、アパートは賃貸型に特化した形が多くなるのでしょう。

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建築基準法から見た「マンション」と「アパート」の違い

建築基準法では、マンションもアパートも特殊建築物に相当します。

建築基準法では、特殊建築物の対象を以下のように定めています。

特殊建築物

学校(専修学校及び各種学校を含む。以下同様とする。)、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚物処理場その他これらに類する用途に供する建築物をいう。


出典:e-Gov「建築基準法」より抜粋

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325AC0000000201

建築基準法では「マンション」「アパート」という表現はなく、共同住宅と表現されています。

しかし、特殊建築物の中でも階数や床面積、建築方法によって細かな規定が変わりますので、不動産業界での「マンション」「アパート」の分類基準を採用すると、様々な違いが出てきます。

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「マンション」と「アパート」のまとめ

それでは、最後に「マンション」と「アパート」の意味と違いについてまとめますので、知識としてお役立てください。

  • 「マンション」と「アパート」という名称での法律の定義はなく、どちらも特殊建築物で共同住宅に相当する。
  • 「アパート」の意味は複数の世帯が居住する集合住宅である。
  • 「マンション」の意味はアパートの高級版である。
  • 不動産業界では「アパート」は主に2階建て以下の木造、もしくは軽量鉄骨の建築物を意味し、賃貸に限る。
  • 不動産業界では「マンション」は主に3階建て以上の鉄筋コンクリートの建築物を意味し、分譲、賃貸両方の物件がある。