悩ましい「以下」と「未満」の違いと使い分け方をシンプルに解説

Advertisement(広告)

「以下」と「未満」、この似て非なる二つの言葉の違いと使い分け方にお悩みですか?このページでは、二つの言葉の違いの解説文を読めば読むほどわからなくなってしまう方のために、違いの具体例を一覧形式でまとめてみました。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

具体例で理解する「以下」と「未満」の違い

「以下」と「未満」の違い。まずはどう違うのか基本的な考え方を頭に入れ、その上で一覧表をご覧になってみてください。

「以下」と「未満」はここが違う!

「以下」と「未満」の違いは、先に「未満」を理解すると少しだけわかりやすくなります。「未満」とはその文字が示す通り「未だ満ちていない」こと。100未満なら、100に未だ満ちていないので99より小さい数。一方で100以下なら100よりも小さい数です。

この「以下」と「未満」の違いの原則をざっくりと理解した上で、次の一覧にまとめた具体例をながめて二つの言葉を理解してください。

Advertisement(広告)

「以下」と「未満」の違いを具体例で理解する

基準以下未満
10,000円10,000円以下
10,000円、9,999円、9,998円、9,997円、9,996円 ・・・
10,000円未満
9,999円、9,998円、9,997円、9,996円 ・・・
20歳20歳以下
20歳、19歳、18歳、17歳、16歳 ・・・
20歳未満
19歳、18歳、17歳、16歳 ・・・
中学生中学生以下
中学生、小学生、幼稚園生、乳幼児 ・・・
中学生未満
小学生、幼稚園生、乳幼児 ・・・

一覧表に挙げた三つの例で一目瞭然のように、基準を含むのが「以下」、基準を含まないのが「未満」です。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

伝えたいメッセージで使い分けを決める「以下」と「未満」

「以下」と「未満」の違いを理解できたら、いよいよ使い分けの段階です。しかし、言葉を理解することよりも実際に使い分けることの方が難易度が高くなります。

よって、ここより下は「以下」と「未満」の違いを完璧に理解した!と自信を持って言える方のみ読んでくださいね。

「以下」と「未満」の違いへの理解が確かでないまま読んでしまうと、再び混乱状態におちいってしまう危険を伴いますのでご注意ください。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

【以下】ポジティブなメッセージを伝えたい場合

自分がカフェを経営しているところを想像してみてください。出来たらランチタイムに子連れのママたちにたくさん来て欲しいと考えています。

そこで小さなお子さんはデザートを無料で提供することにしました。このような場合に使いたいのが「3歳以下のお子さんはデザート無料!」です。

お客さんにポジティブなメッセージ、ランチタイムに子連れで来るとこんなにお得ですよと伝えたい時に、「以下」という言葉はその気持ちを乗せて相手に伝えてくれるはずです。

Advertisement(広告)

【未満】ネガティブなメッセージ、「NO!」という強い意思表示を伝えたい場合

一方で、あなたのカフェの食器類や店内の装飾品などすべてが高級品ばかり。しかも、お客さんはセレブの大人ばかりなので、子連れには来て欲しくない。

そんな気持ちを伝えるのが「未満」という言葉です。

例えば「小学生未満のお子さんが同伴のご来店はお断りします」などと言って、小さなお子さんの来店に対してキッパリと「NO!」と意思表示することが可能です。

Advertisement(広告)

応用編:基準が曖昧な場合もある「以下」利用上の注意

料金の表示や年齢制限などなど、数字を厳密に切り分ける必要がある時には「以下」と「未満」はキッチリと使い分けねばなりません。

しかし、特に「以下」という言葉に関してだけは、その定義があいまいなまま使われるケースが少なくありません。

例えば人を罵倒する際に用いられる言葉で「虫ケラ以下」という表現があります。

この場合の「以下」は、基本的に基準値である「虫ケラ」を含まず、それよりもレベルが下だという意味を持ちますが、そもそも基準値に「虫ケラ」が含まれようが含まれまいがどちらであっても差し支えない状況です。

このような場合に「以下」の基準にこだわり過ぎるのはナンセンスというものです。失笑を買うことになりかねないので、くれぐれもご注意ください。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)