【おか】「丘・岡・陸」意味の違いと使い分け方

ともに「おか」と発音し、土地の小高くなったところを意味する「丘」と「岡」。同じく「おか」と発音し海に対しての陸地を意味する「陸」。

三つの【おか】、「丘」「岡」「陸」の意味の違いを整理すると次の通りです。

意味該当する漢字
土地の小高い場所
海に対しての陸地

このページでは、「丘」「岡」「陸」の意味と使い分け方、それぞれの特徴についてさらに詳しく解説しています。

【丘・岡・陸】意味の違いと使い分け方

【丘・岡】土地の小高い場所

「丘」と「岡」は、ともに土地の小高くなったところを意味し、その意味において両者の間に大きな違いはありません。

意味には大きな違いがない「丘」と「岡」ですが、使い分け方はシンプルです。

土地の小高くなったところを意味する場合は迷わず「丘」を使いましょう。現在では「岡」は主に固有名詞に使われ普通名詞として滅多に使われないからです。

参考までに「丘」と「岡」それぞれが固有名詞の一つである苗字に使われている件数を調べたところ「岡」が517件もあったの対して「丘」はわずか19件。

このことからも「岡」は固有名詞向き。「丘」は普通名詞向きであることがわかるかと思います。

なお、「丘」という漢字が使われている極めて珍しい苗字は次の通りです。読み方が難しいもののみフリガナをふってあります。

大丘、丘島、丘村、丘本、丘山、瑕丘(かきゅう)、小砂丘(ささおか)、高丘、竹丘、月丘、東司丘(としおか)、冨丘、松丘、南丘、守丘、森丘、米丘
参考:http://www.pachi.ac/~multi/cgi-bin/familyname/display.cgi

なお、地名の「丘」は、苗字よりも一般的です。

松ヶ丘、桜ヶ丘、梅ヶ丘

【陸・岡】海に対しての陸地

「丘」と「岡」の意味の違いが不明瞭なのに対して「陸」だけはその違いが明瞭です。

「陸」とは、海から見た陸地のことです。

海の上で過ごすことが多い漁師など船乗りが、海の上の視点から見た陸地のことを言い表すが「おか」と発音する「陸」です。

なお、小学館の『日本國語大辞典』では、海に対する陸地をあらわす「おか」という言葉は「陸」だけでなく「岡」という漢字を当てることもあると解説されています。

【岡・傍】かたわら・局外
「岡」には、かたわらの場所や局外という意味も含まれています。そして、かたわらの場所や局外という意味の「おか」という言葉には「岡」だけでなく「傍」という漢字が当てられる場合もあります。「傍」も「おか」と発音するのです。(参考『広辞苑』)

【丘・岡・陸】意味の違い、まとめ

「丘」「岡」「陸」。三つの「おか」の違いはこのページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。

このページで解説した「丘」「岡」「陸」の意味の違いの要約を以下にもう一度まとめますので頭の中の整理にお役立てください。

  • 【丘】土地の小高い場所
  • 【陸】海に対しての陸地
  • 【岡】両方の意味を持つ
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