専門用語を並べ立てた解説では違いがわかりにく「マグニチュード」と「震度」の違い。このページでは、この二つの言葉の違いを例え話とイラストを駆使して解説しています。
難しい言葉は一切つかっていません。安心して読んでください。
マグニチュードと震度を例えとイラストを使って解説
マグニチュードとは?例えとイラストを使って解説
まずは下の二つのイラストをご覧になってから、イラストの下の質問に答えてください。
左側のイラストは灯台です。そして右側のイラストはどこにでもよくある裸電球です。
さて、灯台と裸電球。光のエネルギーの大きい方はどちらですか?または、より多くの電気を使うのは灯台と裸電球のどちらですか?
素直に、普通に考えてください。
言うまでもなく光のエネルギーは灯台の方が圧倒的に大きいですよね。
数十キロ先まで光が届く灯台と、トイレ程度の狭い室内を照らすのが精一杯の裸電球では灯台の方が光のエネルギーが圧倒的に大きく、電気もその分だけたくさん使います。
この光のエネルギーが大きいか小さいか。これがマグニチュードです。
震度とは?例えとイラストを使って解説
次に下のイラストをご覧になり、再び質問に答えてください。
左側のイラストは、1キロかもっと先にある灯台です。右側は思いっきり顔を近づけてみたときの裸電球です。
明るく見えるのはどちらですか?目を開けていられないほどまぶしいのはどちらですか?
もちろん間近で見た裸電球ですね。
明るく見える。まぶしく感じる。これが震度です。
以上の二つはおわかりいただけましたか?いよいよ本題に入ります。ここから先が、マグニチュードと震度の違いの解説です。
マグニチュードと震度の違いを例えとイラストを使って解説
マグニチュードと震度の関係
地震が起きるとテレビのニュース速報などで、被害状況とともにマグニチュードが震度が報じられますが、次のような矛盾を感じたことはありません。
- 地震A:マグニチュード5、震度6
- 地震B:マグニチュード7、震度4
マグニチュードが小さい地震Aの方が震度が大きくて、マグニチュードが大きい地震Bの方が震度が小さいのは何故なんだろう?って。
この矛盾を一瞬で理解できるのが、上の質問コーナーでもつかった次のイラストです。
光のエネルギーは灯台の方が圧倒的に大きいはずなのに、近寄ってみると裸電球の方が圧倒的に明るい。
これは、地震Bの方がマグニチュードが大きいはずなのに、地震Aの方が震度が大きいのと同じことです。
灯台と裸電球とでは、エネルギーが大きかろうが小さかろうが、近くに寄った方が明るく見える。地震も同じことです。
エネルギー=マグニチュードが大きかろうが小さかろうが、震源地に近い方が揺れが大きくなるのです。揺れが大きいということは震度が大きいということです。
震源地と震度の関係
地震のニュースで、次のような疑問を持ったことはありませんか?
地震Aはマグニチュード5と報じられた。しかし、東京都は震度6で、神奈川県は震度4だった。
震度が違うのに、東京都と神奈川県のマグニチュードが同じなのは何故なんだろう?って。
この矛盾を一瞬で理解できるのが、次のイラストです。
★Aの場所と★Bの場所では、どちらが明るく見えますか?
もちろん★Aですね。近くに寄った方が明るく見えるに決まっています。
同じ裸電球であっても、見る場所が近いか遠いかで明るさは変わります。
地震も同じです。同じ一つの地震でも、震源地から近いか遠いか。また、震源地が深いか浅いかによって揺れの大きさは変わる、つまり震度が違うのはこうした理由によります。
マグニチュードと震度の違い、まとめ
マグニチュードと震度の違い、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。かなり単純化した説明なので不正確な点もあります。
しかし、お子さんにマグニチュードと震度の違いを質問されたときなど、このページを使って説明していただければと思います。
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