「妊婦」と「産婦」の意味と定義の違い

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「妊婦」と「産婦」の大まかな意味の違いは次の通りです。

  • 【妊婦】妊娠中の女性
  • 【産婦】分娩中の女性

このページでは「妊婦」と「産婦」のより正確な定義を下記にご説明しています。合わせてご覧ください。

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【妊婦 と 産婦】定義の違い

【妊婦】の定義

妊娠している女性が「妊婦」です。なお、初めて妊娠した女性を初妊婦。妊娠が2回以降となる女性を経妊婦といいます。

そして「妊婦」の定義となっている妊娠とは、受精卵の着床に始まり、胎児と胎盤・臍帯などが母体外に排出されるまでの期間をさします。

具体的な妊娠期間は、世界保健機構(WHO)によって次のように定義されています。

妊娠前の最終正常月経の初日を0(ゼロ)として起算し、その日を含めて7日間の1週間を「満0週」。次の1週間は「満1週」。

そして4週(28日間)は妊娠歴をカウントする際の「月」と定められ、「満0週、満1週、満2週、満3週」の4週間は「第1月」と呼ばれます。

また「満0週」から「満39週」までの40週間(280日間)を正常妊娠持続日数とし、「満40週」の初日。

すなわち正常妊娠持続日数を終えた翌日が分娩予定日となります。

「満0週」から「満39週」まで▼▼▼

「第1月」から「第10月」まで▼▼▼

【産婦】の定義

分娩中の女性を「産婦」といい、初めて分娩する女性を初産婦。分娩の経験のある女性を経産婦といいます。

分娩中とは分娩第1期の開始から分娩第3期が終了するまでの間をさします。

分娩第1期、分娩第2期、分娩第3期とはそれぞれ次のように定義されています。

分娩第1期
10時間から30時間
分娩開始から子宮口が全開大(10cm)になるまで
分娩第2期
初産婦:平均60分
経産婦:平均30分
子宮口が全開大(10cm)になってから赤ちゃんが産まれるまで
分娩第3期
最長で1時間が目安
赤ちゃんが産まれてから、胎盤が出るまで
参考:日本産科婦人科学会『産科疾患の診断・治療・管理

なお、初産婦は年齢によって次のように分けられています。

若年初産婦:初産年齢が34歳以下
高年初産婦:初産年齢が35歳以上

一方、経産婦は分娩経験の回数に応じて1経産、2経産と呼ばれています。

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【妊婦 と 産婦】定義の違い、まとめ

「妊婦」と「産婦」の意味と定義の違いは上記の通りです。最後にもう一度、上に述べた解説の要点をまとめますので頭の中の整理にお役立てください。

  • 【妊婦】妊娠中の女性(約280日間)
  • 【産婦】分娩中の女性(約12時間〜32時間)
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