「内蔵」と「内臓」意味の違いと区別のしかた

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「内蔵」と「内臓」。ともに「ないぞう」と読むものの意味はまったく異なります。二つの言葉の違いは次の通りです。

  • 【内蔵】中に入っていること。内蔵ハードディスクなど。
  • 【内臓】心臓、肺、胃など人間や脊椎動物の体内の臓器。

このページでは「内蔵」と「内臓」それぞれの言葉の意味と、違いを区別するポイントを解説しています。

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「内蔵」と「内臓」違いを区別するポイント

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「内蔵」と「内臓」違いを区別する4ステップ

「内蔵」と「内臓」。

同じく「ないぞう」と発音し、しかも「ぞう」の漢字は見た目がそっくり。パソコンで漢字変換する際、迷う人が少なくありません。

この見た目もそっくりで同じ読み方をする二つの言葉は、次の4ステップで区別するようにしましょう。

  1. 「ぞう」の漢字、「蔵」と「臓」に注目する。
  2. 「蔵」と「臓」の「月ヘン」の有無に注目する。
  3. 「月へん」があれば「つき=肉づき」で体の中。
  4. 「月へん」がなければただの中。
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「内蔵」と「内臓」を区別する「月」の意味とは

ところで上の区別のポイントに「月へん」と書きましたが、厳密に言うと人間の身体のパーツを表す漢字についている「月」は、「つきへん」ではなく「にくづき」と言います。

例えば次のような漢字です。

「にくづき」の「月」は夜空に浮かぶ月ではないく、実は「肉」という漢字を簡略化してできた「月」なのです。夜空のお月様とはルーツが違うのです。

そこで夜空に浮かぶ「月」と、「肉」を簡略化した「月」を区別するために、前者を「つきへん」といい、後者を「にくづき」といいます。

  • 「つきへん」の「月」:夜空に浮かぶ「月」
  • 「にくづき」の「月」:肉が簡略化した「月」

「内臓」の「臓」についている「月」は「肉」のことです。内蔵ハードディスクが肉のわけはありません。だから「月」なしの内蔵ハードディスクです。

ところで、パソコンで「ないぞう」と入力して漢字に変換する場合、たいがいは変換する漢字の候補として「臓」が先に出て次に「蔵」が出てきます。

内蔵ハードディスク、内蔵マイク、内蔵カメラ、内蔵スピーカー、内蔵プログラムなどと入力する時にはくれぐれも注意してください。

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「内蔵」と「内臓」の意味

広辞苑による「内蔵」と「内臓」の言葉の意味はそれぞれ次の通りです。

【内蔵】内部に所蔵すること。
【内臓】高等脊椎動物の胸腔と腹腔内とにある諸器官の総称。
出典:岩波書店『広辞苑』より抜粋

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「内蔵」と「内臓」の違い、まとめ

「内蔵」と「内臓」の違い、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。

区別する究極のポイントは、

  1. 「蔵」と「臓」に「」がついてるか。
  2. 」は「」を意味している。

この二点だけをしっかりと抑えてください。

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