「順序」と「順番」違いをクリアに区別する視点

「順序」と「順番」の違いは、国語辞典の意味を比較したところで抽象的すぎてはっきりとは見えて来ません。

しかし、学校のクラスで列をつくる場面の中で考えるとクリアに区別がつけられます。学校のクラスで列をつくる場面での「順序」と「順番」の違いは次の通りです。

  • 【順序】身長順・苗字の五十音順・誕生日順など列をつくる時のルール
  • 【順番】そのルール(順序)にしたがって決まった自分が立つべき位置

このページでは二つの言葉の違いや国語辞典での解説など、「順序」と「順番」についてさらに詳しく解説しています。



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「順序」と「順番」違いを解説

学校のクラスで列をつくる場面での「順序」と「順番」の違い

「順序」と「順番」はともに抽象度が高い言葉なので、国語辞典に載っている意味をそのまま比べてみても両者の違いがわかるどころか、ますます違いが見えなくなるばかりです。

しかし、具体的な場面の中で「順序」と「順番」を当てはまれば違いははっきりと見えて来ます。具体的な場面=ある学校のクラスで生徒が一列に並ぶ場面を想像してください。

一列に並ぶにあたって、担任の先生は並び方のルールを決めました。

  • 【身長順】身長の低い子が一番前。身長の高い子が一番後ろ。
  • 【五十音順】苗字が「あ行」で始まる子が一番前。「わ行」が一番後ろ。
  • 【誕生日順】4月生まれの子が一番前。3月生まれの子が一番後ろ。

これらの並び方のルールが「順序」です▲▲▲

そして、これらのルール(順序)にしたがい、生徒それぞれの並ぶ位置が決まります。この並ぶ位置が「順番」です▼▼▼

  • 【身長順】一番小さな渡辺くんは一番前。大きな相川くんは一番後ろ。
  • 【五十音順】相川くんは一番前。渡辺くんは一番後ろ。
  • 【誕生日順】9月3日生まれの相川くんと渡辺くんは前後をジャンケンで決める。

順序の決め方によっては、渡辺くんの順番は一番前にもなり一番後ろにもなる。相川くんも同様です。

また、一番前か後ろの端っこになりがちな渡辺くんと相川くんも、順序によっては隣り合う順番になる場合も出てきます。

上記は列をつくるときの「順序」と「順番」ですが、給食当番や掃除当番のシフト表をつくるときになどにも「順序」と「順番」の考え方が当てはまります。

国語辞典での「順序」と「順番」の違い

抽象度の高い言葉の意味は、小・中学生向けの国語辞典で調べると理解するのが容易になります。以下に『新選国語辞典』より引用します。

【順序】①順番。②決まった段取り。
【順番】順々にその番にあたること。また、あたる順序。
出典:小学館『新選国語辞典』

上に引用した小・中学生向けの国語辞典である『新選国語辞典』の解説によれば「順序」は「順番」の意味を持ち、「順番」もまた「順序」の意味を持っています。

つまり「順序」と「順番」は同義語とも言えます。

一方で「順序」の「決まった段取り」とは別の言い方をするとルールです。上の欄で述べた並び方のルール、それが「決まった段取り」であり「順序」です。

「順番」の「順々にその番にあたること」が、ルール(順序)の中で決まった立ち位置やポジションのことです。

抽象的な意味による比較すると、再び混乱する方もおられるかもしれません。しかし、「順序」と「順番」は同義語でもあるので、どちらを使っても意味は通じます。

迷ったら、とりあえずどちらかを使っておきましょう。

「順序」と「順番」の違い、まとめ

「順序」と「順番」の違い、このページの解説でおわかりいただけましたでしょうか。

国語辞典の意味による違いの比較で混乱してしまうような場合は、クラスでの列の作り方の例を思い出して頭の中の整理をしてみてください。

  • 【順序】身長順・苗字の五十音順・誕生日順など列をつくる時のルール
  • 【順番】そのルール(順序)にしたがって決まった自分が立つべき位置



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