「屋内」と「室内」の違いはとてもシンプル、以下の通りです。
- 【屋内】建物の中
- 【室内】部屋の中
「屋内」と「室内」を対比させた場合の両者の違いは上に述べた通りですが、「屋内」と「室内」それぞれの言葉を単体で使う場合、別の意味が生じる場合があります。
このページでは「屋内」と「室内」の違いついてさらに詳しく解説しています。
「屋内」と「室内」の違いと使い分け方を解説
【屋内】建物の中
「屋内(おくない)」という言葉は、一般家庭の家屋から、校舎、庁舎、社屋、体育館など建物全般の中のことを意味する言葉です。
「屋内」の反対語は「屋外」で建物の外を意味します。「屋外」の対象となる建物は「屋内」の対象となる建物と同じです。
また、屋根で覆われてはいるものの壁のないような競技施設の中も「屋内」に該当し、そのような競技施設は「屋内競技場」と呼ばれます。
【室内】部屋の中
「室内」という言葉が指す場所は部屋の中。家の中を指す場合もありますが「屋内」と対比した使い方をする場合には「室内」は部屋の中限定。
家の中でも玄関や廊下は「屋内」、部屋の中は「室内」と使い分けられます。
一方で「室内」という言葉は「室内楽」や「室内遊戯」などという使い方をされ、この場合の「室内」は「屋内」という意味を持ちます。
なお「室内遊戯」は「屋内遊戯」と言い換えることもできますが、「室内楽」を「屋内楽」と言い換えることはできません。
加えて「室内」には以下に引用したような特殊な言葉としても使われています。
【室内】
禅宗で、師家※の居室のうちのこと。ここで仏法の極意が語られるところから、仏法の相続、または極意などの意に用いる。(※師家:師匠、先生の意味)
出典:小学館『日本国語大辞典』
【屋内】と【室内】の反対語(対義語)
「屋内」と「室内」の反対語(対義語)は次の通りです。
- 「屋内」 ←→ 「屋外」
- 「室内」 ←→ 「室外」
「屋内」の反対語(対義語)である「屋外」については、下記するリンク先のページに詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
「屋内」と「室内」の違いと使い分け方、まとめ
「屋内」と「室内」の違いと使い分け方。このページの解説でご納得いただけましたでしょうか。最後にもう一度、このページで述べたことの概要を以下にまとめます。
- 【屋内】建物の中
- 【室内】部屋の中。建物の中、屋内という意味も含まれる。