「芸能人」と「芸人」の違いと使い分け方を区別するポイント

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「芸能人」と「芸人」という二つの言葉は、国語辞典などの定義上ではほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、実際には次のような違いによって区別されています。

  • 【芸能人】映画、演劇、歌謡など大衆芸能を行うことを職業とする人。
  • 【芸人】大衆芸能のうち演劇や映画を除く講談、落語、浪曲、漫才、曲芸、手品を職業とする人。

このページでは「芸能人」と「芸人」の違いと使い分け方について、さらに詳しい解説を行なっています。どうぞご覧ください。

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「芸能人」と「芸人」の違いと使い分け方を解説

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【芸能人】映画、演劇、歌謡など大衆芸能を行うことを職業とする人

「芸能人」のもとの言葉である「芸能」という言葉は、貴族などが身につけるべきとされている学問や芸術から、生花、茶の湯、歌舞音曲などの伝統芸能。

さらには映画、演劇、歌謡、落語、音楽、舞踊など大衆的演芸に至るまで、極めて広い範囲にわたる「芸事」を意味する言葉です。

しかし「芸能」に「人」をつけた場合、「芸事」の範囲は大衆的演芸に限定されます。

映画、演劇、歌謡、落語、音楽、舞踊などを職業とする人を「芸能人」と呼び、「芸能人」で構成された職業社会は「芸能界」と呼ばれています。

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【芸人】講談、落語、浪曲、漫才、曲芸、手品を職業とする人

「芸能」と対をなす言葉に「演芸」という言葉があります。

「芸能」という言葉が貴族の知的教養から大衆芸能にいたるまで幅広い範囲の「芸事」をカバーしているのに対して、「演芸」は大衆芸能の中でも特に講談、落語、浪曲、漫才、曲芸、手品を指す限定的な意味を持つ言葉です。

そして現在ではこの「演芸」を職業とする人のことを主に「芸人」と呼び「芸能人」と区別しています。つまり「芸人」は「芸能人」の一部です。

なお「芸人」という言葉そのものには、芸達者な人や一芸に秀でた人など「芸事」を職業としない人も含んでいます。本来は広い意味を持つ言葉です。

しかし特に「芸能人」と比較する場合に限り、上に述べたような区別の仕方で使い分けがされています。

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「芸能人」と「芸人」の違いと使い分け方、まとめ

「芸能人」と「芸人」の違いと使い分け方、おわかりいただけましたでしょうか。最後に今一度、上に述べた解説の概要のまとめを記します。

  • 【芸能人】映画、演劇、歌謡など大衆芸能を行うことを職業とする人。
  • 【芸人】講談、落語、浪曲、漫才、曲芸、手品を職業とする人。芸能人の一部。
このページの情報は小学館『日本国語大辞典』を参考にしています。
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