「筆者・著者・作者」の違いと使い分け方を二つの視点から解説

Advertisement(広告)

文章を書いた人のことを表す「筆者・著者・作者」の違いと使い分けの区別に迷う人は少なくありません。

しかし「筆者・著者・作者」の三つは何を書いたのかという視点で、「筆者・著者」の二つは本を出したかどうかの視点で分類すると区別するのが簡単です。

このページでは二つの視点による「筆者・著者・作者」の違いと使い分け方の区別の仕方をお伝えしています。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

「筆者・著者・作者」の違いと使い分け方を二つの視点から分類

▼何を書いたかで分類
【筆者】論説、コラムなどを書いた人。
【著者】ノンフィクション、学術書などを書いた人。
【作者】文学、脚本などを書いた人。
参考:小学館辞典編集部『使い方の分かる類語例解辞典』 

▼本を出したかどうかで分類
【筆者】文字や文章を書いた人。
【著者】本を出した人。
参考:小学館『新選国語辞典』

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

「筆者・著者・作者」それぞれの言葉の意味

【筆者】論説、コラムなどを書いた人/文字や文章を書いた人

何を書いたかで分類した場合の「筆者」は、論説や論文、コラムなどを書いた人のことを意味する言葉です。

新聞などで、論説やコラムなど独自の洞察や主張が加えられた文章を書いた人は「筆者」と呼びますが、同じ新聞でも客観的事実の報道文の書いた人は「記者」と呼びます。

一方、本を出したかどうかで分類した場合の「筆者」は、ただ単に文章を書いただけの人を指しますが、本を出した人のことを指す場合もあります。

また「筆者」という言葉は、一人称代名詞(私、自分)の言葉として用いることができる点が「著者」や「作者」と大きく異なっています。

【著者】ノンフィクション、学術書などを書いた人/本を出した人

何を書いたかで分類した場合の「著者」は、ノンフィクション、ルポルタージュ、学術書、案内書などを書いた人を意味します。

本を出したかどうかで分類した場合の「著者」が、本を出した人全般のことを指すため文学や脚本など創作性のある作品を書いた人を含む場合もあります。

【作者】文学、脚本などを書いた人

「筆者」「著者」の比較対象として語られる「作者」は、文学作品や舞台・映画・テレビドラマの脚本など創作性の高い作品、芸術作品を書いた人を意味します。

なお「作者」という言葉は、絵画・彫刻・陶芸などの芸術作品を創作した人を意味する言葉としても使われます。

Advertisement(広告)
Advertisement(広告)

「筆者・著者・作者」の違いと使い分け方、まとめ

以上、「筆者・著者・作者」の違いと使い分け方の二つの視点からの分類を解説しました。文脈の中で、どちらの視点の使い分け方がふさわしいかを熟考の上、使い分けをするようにしてください。

なお、本を出したかどうかの視点で分類する「筆者・著者」の区別法は、単純に二つに分けることが出来ない場合があります。以下に使い分け方を一覧形式でまとめました。こちらの分類表も活用ください。

 筆者著者
文章を書いた人OKNG
本を出した人OKOK
Advertisement(広告)