「適用」と「摘要」。意味はまったく異なる言葉ですがともに「てきよう」と読むことから区別する時に迷いが生じがちです。
このページでは、「適用」と「摘要」を具体的にイメージしながら区別できるポイントをお伝えしています。
「適用」と「摘要」の違い/区別するポイントは領収書
- 法律などを当てはめてるのは【適用】
- 買い物の要点を摘んで領収書に書くから【摘要】
「適用」と「摘要」の違いを解説
法律などを当てはめてるのは【適用】
【適用】
(法律・規則などを)あてはめて用いること
引用:岩波書店『広辞苑』
「労災保険を適用する」
「会社更生法を適用する」
これらのフレーズ、テレビのニュースでよく耳にしませんか?新聞でも、たびたび目にされているかと思います。
おなじみの言葉ですので説明するまでもないと思いますが、念のために「適用」という熟語を構成する二つの漢字のうち「適」には「うまくあてはまる」という意味があります。
そして「うまくあてはめ(適)」て「もちいる(用)」。
だから「適用」です。
買い物の要点を摘んで領収書に書くから【摘要】
【摘要】
要点を抜き出して記すこと。また、その抜き書き。
引用:岩波書店『広辞苑』
上に引用したのは『広辞苑』からの引用ですが、『広辞苑』に限らず大半の国語辞典が「摘要」という言葉について、上のような抽象的な定義を掲載しているかと思います。
ところでこの抽象的な定義、具体的にイメージできますか?特定に職業の方を除いて、なかなかイメージできないのではないでしょうか。
しかし職業問わず、実は「摘要」は身近なところにあるんですよ。
それはズバリ、領収書です。買い物をして領収書を切ってもらう時、店員さんから「お品代でよろしいでしょうか?」と尋ねられたことはありませんか?
領収書の金額の下の「お品代」と書くところ。ここが身近にある「摘要」です。
買い物の「要点(要)」を「抜き出す=摘む(摘)」。
だから「摘要」です。
「適用」と「摘要」の違いと区別の仕方まとめ
以上が「適用」と「摘要」の違いと区別の仕方です。あまりに込み入った説明で余計に混乱してしまった方は、シンプルに次のように覚えてしまってください。
- 【適用】労災保険や法律に使う言葉
- 【摘要】領収書の金額欄の下